1カ月後の3月12日、九州新幹線が全線開通するので、大阪-鹿児島間の新幹線「みずほ」の予約券は15秒で売り切れたそうです。
九州新幹線、15秒で完売 大阪―鹿児島、全線開通初日
(47NEWS 2011.2/12)
私の地元の香川・高松には新幹線は通っていませんが、瀬戸内海を挟んだ対岸の岡山には山陽新幹線が通っています。
このことの経済効果(?)が露骨に如実に現れるのが航空運賃。
(羽田空港の駐機風景。日の丸が付いているのは政府専用機)
羽田空港から高松空港に飛ぼうが、岡山空港に飛ぼうが、ほとんど差があるとは思えませんが、例えばANAの特割だと、羽田-岡山が14,100円なのに、羽田-高松だと22,900円。なんと8,800円も違うのです(2011年2月の特割の最安値)! もちろん、JALも同様(同額)。
つまり、JR高松駅を目的地とした場合、羽田-高松で直接飛ぶより、岡山空港に降りて、バスとJRを乗り継いで瀬戸大橋を渡った方が、なお安いのです!(飛行時間はどちらも約1時間 / 岡山空港-JR岡山駅のバス 740円、JR岡山駅-高松駅 1,470円。合計2,210円。約2時間 / 高松空港-JR高松駅のバスは740円。約55分 / 最終差額 7,330円) 所要時間も1時間程度しか違いません。
※JR東京-高松は新幹線「のぞみ」利用で17,680円。約4時間半。
まあ、四国は瀬戸大橋が3ルートあり、各県全部にジェット空港もあり、地形的に新幹線までは望み難いですが(しかし、四国島内の交通網整備はいつも後回しで、四国を循環する鉄道は遂に未完成、同じく循環する高速道も未整備。岩手県と同じ程度の面積しかないところに4つの県と約400万人の人口があるんですが。沖縄や北海道のように専門の役所の部署もないし、JRは四国単体で運営です)、この航空運賃の差はちょっと・・・。
*羽田空港から、広島空港と松山空港への便でもこの差は同様です。広島県―愛媛県の「しまなみ海道」は歩行者や自転車でも利用できるかわりに、鉄道はなく、バスも広島県内から松山への直通便はないので(要するに広島空港に降りて松山へ向かうというのはメリットがあまりない)、航空運賃の差は、松山空港利用者には、よりこたえるのです。
新幹線という競争相手があると、航空運賃にもここまで差が出ると言う一例です。
ちなみに高松は支店経済の町なので、羽田-高松間は飛行機利用率では日本一になったこともあるようで(だいぶ前に聞いた話ですが。金土日月などの便は出張系ビジネスマンが多くて予約が取りにくくなることもあり、時間にゆとりがある場合や、瀬戸大橋観光を兼ねる場合は、高松行きが目的でも岡山便を取った方がいいかも)、航空各社はこういうところで儲けを出すのでしょう。
ご参考まで -_-;
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(記事のバックナンバーはブログセンターなどの方が分かりやすいです)

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