原発事故で電波時計に異変?&”戦車”が出動
福島第一原発の事故現場では、消防・警察・自衛隊、原発職員らによって、核燃料を冷却するための懸命な放水作業が行われています。この動画は、地上の放水現場で自衛隊が直接撮影した作業の様子です。
・福島第一原発放水作業(2011年3月18日・音声なし)
(チェルノブイリ原発事故と違うとはいえ、連想せずにはおれない光景です…)
こちらは東京消防庁部隊の撮影です。
・東京消防庁、高い放射線量下での放水活動 (2011.03/18)
で、ここ2、3日、腕時計と部屋の置き時計が、両方とも電波時計なのに時間が食い違っていて(といっても35秒差)、自動調整操作をしても直らないので、おかしいなあと疑問に思っていたら、新聞でその答を見つけました。
3月20日付の日経新聞朝刊によると、3月11日の東日本大震災による東電福島第一原発事故のため、福島県田村市にある「おおたかどや山標準電波送信所」の職員が、政府からの避難指示で退避し、12日夜から電波の送信を停止、運用をやめているのだそうです(全自動の無人施設だとばかり思っていたが…)。
この結果、現在東日本では電波時計の自動時刻合わせ機能が使えなくなっています(電波送信所は佐賀県・はがね山にもあり、西日本では問題なし)。
(独)情報通信研究機構のHP
※お知らせ-おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は停波中です。(2011.3/12 ”日本標準時(JST)プロジェクト”のサイト)
普通の時計としては問題ないので、個人的には別に困りませんが、こういう形で震災の影響が出ることに驚いたのと、やっぱりニュースはいつもチェックしとかないといかんなあと、再認識しました。
(※追記:4月21日午後より電波発信を再開したとのことです)
もっとも、3月20日のニュースだけでも、震災から9日ぶりに生存者が救助されたことと、あまりにも大きい地震・津波の被害、リビアに多国籍軍が軍事介入したこと、それに、原発事故現場のがれき除去に駒門駐屯地(静岡県御殿場市)の74式戦車2両(と78式戦車回収車1両)が投入されることなどには、もっと驚きましたが・・・(結局、使用しなかったようですが)。
(戦車はフロント(?)にドーザーアタッチメント(排土用鉄板)をつけてブルドーサーみたいな使い方ができます。装甲板が厚いのとNBC対処装備が施されているので、放射線防護にも良いそうです。けど、NBC対応能力なら90式の方が、がれき除去なら専用の新型施設作業車の方が良いような気がしますが、近くの部隊にはないのかな? まあ、90式は重いし、74式は退役・削減も近いし、新型施設作業車や最新の10式戦車はまだほとんどないし、総合的な判断なのでしょう)
※ドーザーアタッチメントを前方につけた74式戦車(朝雲新聞社の装備品ギャラリーより)
(この写真にはないが、赤外線兼白色投光器も使えるので照明の無い夜間作業にも良いかも)
※故障した74式戦車を回収する78式戦車回収車(右)。これは第10師団(名古屋市守山)のH18年度師団第1次訓練検閲のフォトギャラリーから。*ホーム→サイトマップ→フォトギャラリー・平成18年度→師団第1次訓練検閲 (7月24日)の写真一覧の内の一枚(古い型で写真が少ない)。ちなみに、現在の火箱第31代陸幕長は、ここの第24代師団長。
・新型施設作業車(左)と90式戦車(右)
(陸上自衛隊HP・装備の紹介より)
・10式戦車(左)と74式戦車(右)
(74式戦車の主砲の横についているのが赤外線兼白色投光器。赤外線は暗視用に使用。狭いところで”ブルドーザー”するときは主砲が邪魔で砲塔を後ろ向きにするから使わないか…)
(10式戦車は陸自富士学校のHP・教育訓練より。写真は試作車。昨年制式化されたばかりです)
***官公庁のサーバーは実は相当非力なので、表示に時間がかかることがあります。ウソの様なホントの話***
*防衛省・自衛隊 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連情報」
・防衛省・自衛隊のHPトップ
*以下にも参加しています。
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