節電の春
年度もかわり、4月1日、東京でもようやく桜の花が咲き始めています。
しかし、東日本大震災とそれに続く原発事故(火力発電所も大打撃を受けていますが)の影響で、どこも節電中。駅でもスーパーでも、以前に比べて薄暗くなっています。
とはいえ、別に困るほど暗いわけでもなく、そもそも今迄が過剰照明だったかもしれません。また、一般的に欧米の人たちは室内の照明は暗めにしているようで、今の方がちょうどよいかもしれません(聞いたわけではないですが)。日射しの強い日中の屋外ではサングラスをしているし、照明のムードを楽しむ以前に、目の保護のためにも照明は控えめにしているのかもしれません。
それはさておき、節電とはいえ、これは違うでしょう、の例を一つ。
これは京急・大森海岸駅前にある歩道橋のエレベーターです。見てのとおり「節電の為、停止中」の貼り紙。
これでは、車いすの人は歩道橋を使えません。エレベーターのドアは公園に面していますが、ベビーカーを押す母親も、足の不自由な人たちも困るでしょう。
駅の中ならば駅員がいますが、歩道橋に係員なんていないし、計画停電で周辺全部が停電中ならともかく、これはいただけないですね。このエレベーター自体、昨年2月に完成したばかりなんですが。
(大森海岸駅前歩道橋エレベーター設置工事完成の記者発表資料 2010.2/1)
大森海岸駅周辺は、箱根駅伝のコースにもなっている国道15号(第一京浜)に面し、周辺の土地は傾斜や段差が少なく、歩道や近所のショッピングセンター(西友やイトーヨーカドーなど)の通路も幅にゆとりがあって、車いすの人の外出姿をよく見かけますが、せっかくのバリアフリー工事が、これでは意味がないと思います。
歩道橋にはスロープもあるにはありますが、そもそも自転車用(それも降りて押すのが原則)で、傾斜がきついので、車いすの人が一人だと、実際には登りに重労働、降りは危険だと思います(現実には無理)。
別の商業施設(大井競馬場近くのウィラ大井など)ではエスカレーターをストップして、エレベーターは動かしていましたが(階段はいつも利用可)、その方がよいでしょう。やっぱり、お役所仕事なんでしょうかね。
*国土交通省東京国道事務所のHP
・「大森海岸駅前歩道橋のエレベーター供用開始のお知らせ」(2010.2/17)
・「同・記者発表資料」(2010.2/1・PDF)
・「平成23年東北地方太平洋沖地震における電力供給力不足に対する東京国道事務所の取り組みについて」(2011.3/31・PDF)
*エレベーターは「停電によって中に人が閉じ込められると困るので停止中」とのことですが、3月14日から実施中で発表が3月31日だし、この近辺は計画停電してないはずだし・・・。
参考記事:
・「東海七福神めぐり」に行ってきました。(2011.1/3)
・大森の正月風景(獅子舞と箱根駅伝)(2011.1/4)
・◎停電に備えて…火と水と携帯の悩み(2011.3/14)
*以下にも参加しています。
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コメント
いつもブログを見るのを楽しみにしています☆これからも楽しく読ませて頂きますね(*^_^*)
投稿: インターネットマーケティングでの戦略 | 2011年4月 1日 (金) 22時03分
コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします(^_^)。
投稿: cocobravo | 2011年4月 1日 (金) 22時54分