「緊急地震速報機」を買ってみました。
※「緊急地震速報機 EQA-001」内容一式。購入後、早速何回も働いてくれてます。
未曾有の大津波被害をもたらした2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震はM9.0という巨大地震で、余震の方も大きなものが頻発していて、いつ落ち着くのか専門家でも分からないようです。
インド洋大津波を引き起こした2004年12月26日のスマトラ島沖地震もM9.1の巨大地震で、以後インドネシアでは、今年に至ってもなお何回もM6や7を超える地震が起こっているので(M8超も2回)、これは日本人も覚悟しないといけないのかもしれません(毎日「大地震がまた来る!」と言っていれば、誰でも「予言者」になれてしまいますね… -_-; )。
*もっとも、これだけ震度で6を超える地震が頻発しても(いつもの年ならどれか一つでも国内年間10大ニュースに入るような地震)、被害は比較的少なく、その意味では日本の地震対策は成果をあげています。問題は津波と原発事故ですが…。
そういうわけで、いまやテレビを見ていると、「緊急地震速報」がしばしば流れます。
*NHK:緊急地震速報の解説 / *気象庁:緊急地震速報について /
*政府インターネットテレビ・防災チャンネル
関連カテゴリー:防災ボランティア(防災情報全般です)
正確性は今一つで(報道によると今のところ的中率約33%)、直下型の地震ではたぶん速報も間に合わないですが、技術上無理もないことだし、大きな揺れの不意打ちをくらうよりはマシで(緊急地震速報は震度で5以上が予測されるときに発報されます)、最近は携帯電話でも速報に対応したものが増えてきました(設定が必要です!)。
とはいえ、自宅にいるときは携帯の電源は切る人も多いでしょうし、就寝時はテレビも消します。DVDを見ていることもあるし、ゲームや読書をしていることもあります。そこで、24時間対応の廉価な「緊急地震速報機」(家庭用)を買ってみました。
機種はアイリスオーヤマの「緊急地震速報機 EQA-001」で、NHKはじめ近所の地震速報対応のFM局(本体に説明書とラジオ局の一覧表が付属しています)に周波数を合わせてセットしておくと、普段は無音待機状態ですが、緊急地震速報の警報音を受信すると起動し、警報音声が流れるというものです。音量は最大85dB(電車の中の騒音か防犯ブザー並みの音量。もちろん小さめに調整可能)で、1分間鳴り続けた後、自動で停止します。
※地震速報機の裏面。こちらでセットします。+-ボタンでFM局を選局。ボリュームを調整して赤いボタンを押せばセット完了。白いコードがアンテナ線です。
※緊急地震速報機・EQA-001(アイリスオーヤマ)動作試験
(YouTubeに投稿されていた他の購入者の動作試験の様子)
専用回線のもの(気象庁の”デジタルなまず”など)や、CATV局が提供しているものと違い、予測震度表示やカウントダウンはありませんが、利用料がゼロなのと設置・セットが簡単なのが魅力です(CATV局のサービスだと受信機レンタルで、登録料の他、月額300~500円くらいかかります)。
FMの受信感度も結構良く、音量も調整できるので、一応簡易FM専用ラジオとしても使えなくはありません。普段はラジオを聞くのに使って聞かない時は「セット」ボタンを押して速報受信待機状態にするとか…。ただし、民放FM局には緊急地震速報に対応していない局もあるので、そこは注意が必要です。なお、電気代は月9円程度だそうです。
ただ、電源が家庭用電源のみなので、大地震の被害で停電すると、以後復旧するまで使えなくなるのが難点と言えば難点(一度電源が切れても再設定の必要はありません)。内部にコードレス電話の子機の様な充電池でもあって、通常時は充電し、停電時は内部電池で何日か利用可能であれば、より実用的だったかなと思います。
購入者側では、別途、家庭用ポータブル電源とか住宅用蓄電池(ただし、両方とも通電時やソーラーチャージャーなどで充電しておく必要があります)、家庭用発電機(必ず通気の良いところで使用しないといけません)を用意するという手もあります。4月現在、品薄だし、新発売の住宅用蓄電池などは大変高価ですが。
ポータブル独立電源 パワーコンボ PG-421SP (21Ah)
自動車があれば、インバーターを使ってシガーソケットから電源をとると言う手もあります(もっとも、今回の震災のように被災地でガソリンが極端に不足すると使えませんが。報道を見ていると、東京のマスコミは完全車社会化した現代の地方での油不足の深刻さに、今ひとつ気づいてないフシがありましたね)。
セルスター(CELLSTAR) パワーインバーターミニ(DC12V専用) HG-150/12V
参考記事:◎停電に備えて…火と水と携帯の悩み (2011.3/14)
この地震速報機の価格は実売で8,000円くらい(より安いことが多い)です。私は大森のダイシン百貨店(東京・大田区)で見つけて購入しましたが、ネット通販や一部大手家電量販店でも扱っているようです。
ちなみに、アイリスオーヤマ社は、本社が宮城県仙台市。震災で一部工場などに被害が出たようですが、現在は完全復旧し、通常業務を再開しておられるようです。
いまのところ類似機種が少ないので、まあ、ん千円の地震アラーム付きFM専用ラジオと思えば費用対効果は悪くないのでは、と思います(オフィス用は値段が何千円か高い分、外部アンプやスピーカーを接続できます)。自営業の方がお店に置いておくのもいいかもしれません(昼間はFMラジオをつけといて、閉店後はセットボタンを押して無音待機状態にするとか)。
*アイリスオーヤマEQA-001の物足りないところが改善されたような(内蔵電池の装備など)下記の機種もありますが、4月中ごろ現在、非常に品薄の模様です。今後は、時計や通常のラジオに速報機能が付加されたものなど対応機種も増えてくるでしょう。(※8月現在、在庫は大丈夫のようです)
山善(YAMAZEN) 地震津波警報機 YEW-R100
(UNIDEN 地震津波警報機 EWR200)
※たぶんOEM(相手先ブランド製造)で同じ機種
…UNIDEN社はコードレス電話も作ってますね。
(※2011年9月追加参考記事 : 「地震津波警報機(緊急地震速報機)」を買ってみました。(2011.9/1)=山善(YAMAZEN) 地震津波警報機 YEW-R100のレビューはこちら)
Panasonic FM 緊急警報放送対応FM/AM
2バンドラジオ RF-U350-S
10秒程度じゃなにもできないなんてことはありません。頭を守れるし、落下物や転倒物に注意してよけることができます。体が不自由でなければ、周囲を警戒して何メートルも移動できます。近くにいる人に注意喚起し、保護することもできます。せっかくの(税金を投入して運用する)警報です。忘れたころに災害に不意打ちされないよう、有効に活用しましょう。
ホームセンターとか東急ハンズ、アウトドアショップ(登山や釣り具用品店など)には、保護帽(ヘルメット)や防災ずきん、軍手、安全靴、フロート(浮き材)入りのフィッシングベスト、自転車用品、カー用品、大工道具に各種工具、LED照明器具などなど、家庭で防災用品に転用可能な各種グッズやアウトドア用品がいろいろ置いてあります。時々覗いておくといいと思います。
*家電Watch ”アイリスオーヤマ、実売8千円の「緊急地震速報機」~就寝時の聞き逃しを抑制”(2009.8/19)
*以下にも参加しています。
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