3年前に自衛隊が津波を想定した大規模演習を実施…”みちのくALERT2008”
この度の東日本大震災では、地震そのものより津波の被害が甚大ですが、災害派遣された自衛隊等の活躍は目覚ましいものがあります。
ここまで迅速な対応が可能だった背景には、やはり日ごろの備えがあったからで、特に陸自東北方面隊では、3年前に”みちのくALERT2008”という、三陸地方が津波に襲われた際の過去最大級の大規模演習(自衛隊はじめ、警察・消防・地元自治体・住民など約18,000人が参加)を行い、演習後も情報収集や計画見直し、人的交流を続けていたとのことです。
※これは今回の災害派遣ではなく、2008年の演習の時の写真(陸自東北方面隊のHPより)
もちろん、原発事故に関しても危険性が予見されるとして、自衛隊側から電力会社や地元行政に訓練の提案が行われたようですが、こちらの方は「安全神話」の故か、ついに実現することなく今回の福島第一原発の事故に至ってしまったとの由。かえすがえすも残念です。この教訓は国を挙げて生かしたいものです。
ちなみに、自衛隊が大規模な災害対処演習を本格的に行うようになったのは、テレビでおなじみの帝京大教授の志方俊之氏が、陸自の北部方面総監在任中の1991年に行った初の方面隊規模の災害対処訓練「ビッグレスキュー’91」からで、以後東京都の防災訓練で自衛隊車両が都内に出動した時など、最初は批判もありましたが、積み重ねた災害派遣ノウハウが無駄になっていないのは確かなようです。
*陸上自衛隊東北方面隊のHP
*同 東日本大震災派遣活動の紹介
*同 活動写真館 : 東北方面隊震災対処訓練「みちのくALERT2008」の紹介
参考記事:
・自衛隊の災害派遣と日赤の特殊医療救護車-役に立った備え(2011.3/18)
・地震考古学を活用した防災対策について(福島第一原発事故に際して)(2011.3/19)
…”みちのくALERT”に参加した人たちはみんな無事だろうか…
*以下にも参加しています。
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