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2011年6月の9件の記事

2011年6月22日 (水)

放射能知識に関する手頃な近刊本

大震災による原発事故のおかげで、にわかに放射能に関する社会的関心が高まりましたが、うわさは入り乱れ、マスコミや書店には突然に情報が氾濫しはじめました。

つい最近までは災害関連本で「放射能」に関するものと言えば、ほとんど「テロ」に関するものしかなかったような状況ですが(あとは原爆か原発、放射能に関するかなり専門的で地味なものがあったぐらい)、こんな原発の大事故が日本で起きるとは誰も思っていなかったので無理もありません。まあ、日本人全体が平和ボケで危機意識や想像力が欠如していたのかもしれませんが。

それはさておき、近刊では次の本が、価格や内容量も手頃で、ひととおりの関心事項を網羅していると思われたのでご紹介します。

世界一わかりやすい放射能の本当の話 世界一わかりやすい放射能の本当の話 完全対策編
世界一わかりやすい放射能の本当の話 子どもを守る編 放射能から身を守る!! ガイガーカウンターGuideBook

・「世界一わかりやすい放射能の本当の話」(スーパーの雑誌売り場にまであった)
・「同 完全対策編」 

・「同 子どもを守る編」(2011.9/8追加) 
 宝島社 各・税込み500円 
※多くの関連図書からエッセンスをまとめた内容です。

・「放射能から身を守る!! ガイガーカウンターGuideBook」
 ソフトバンク・クリエイティブ 税込み840円
 
※自分で近所の放射線量をガイガーカウンターで調べたくても、そもそも入手が困難ではありますが、何万円も出してどうにか市販品が手に入っても、だいたいロシアやウクライナ、あるいは中国製が多く(性能にも相当ばらつきがあるそうで)、日本語の説明書がありません。そういうときに役に立ちそうな一冊で、とりあえず、予備知識を増やすのにも良いだろうとは思います(ただし製品価格は載っていません)。

※2011.9/8追記:国民生活センターの発表によると安物の中国製等のガイガーカウンターでは放射線の正確な測定値は得難いとのことです。
比較的安価な放射線測定器の性能(2011年9月8日):(独)国民生活センターのHPより

それから、こちらは福島第一原発事故の前の出版ですが、世界の被ばく地(チェルノブイリや米ソの核兵器実験場、東海村など)を実地調査したレポートと、同じ著者の母親のための放射線防護関連の本です。

 世界の放射線被曝地調査 (ブルーバックス) お母さんのための放射線防護知識―チェルノブイリ事故20年間の調査でわかったこと (高田純の放射線防護学入門シリーズ)

・「世界の放射線被曝地調査」 高田純・著 講談社ブルーバックス 税込み1,029円
・「お母さんのための放射線防護知識」―チェルノブイリ事故20年間の調査でわかったこと (高田純の放射線防護学入門シリーズ) 医療科学社 税込み840円

なお、「本当の話」の巻末で紹介されているところによると、”緊急被ばく医療ポケットブック”が、(財)原子力安全研究協会が運営する「緊急被ばく医療研修のホームページ」にて、PDF(無償)で配布されています。医療関係者向けの内容なので、一般人がすぐ利用できるわけではありませんが、放射能事故関連ニュースを理解する予備知識を得るにはいいかもしれません。

*ダウンロードページ → http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/index.html

        Kinkyuhibakuiryoupb_2
 

*参考記事:地震考古学を活用した防災対策について(福島第一原発事故に際して)(2011.3/19)

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・・・それにしても、「安全神話」って何なんでしょうかね。「安全第一」とは似て非なる話。戦後の日本は戦争中の人命軽視を反省して、考えうるあらゆる危険を防止する規制を徹底的に張り巡らして「安全第一」でやってきましたが(もっとも、その結果官僚の権限が肥大化していったという側面もある。堺屋太一氏が指摘されていたように思います)、「安全神話」の方は、都合の悪いことは考えない「思考停止」(故・山本七平氏が旧日本軍での体験に関して良く指摘していました)では。

       第三の敗戦 一下級将校の見た帝国陸軍 (文春文庫)

「原発や飛行機の”事故”の確率は自動車に比べればものすごく低くて、絶対安全」というアレですよね。

原発事故は放射能汚染をともなうし、飛行機事故は大概墜落事故かニアミスのような墜落に直結しかねない事故をいうのであって、回数がどれほど少なくても起きたら社会的重大事故かつ大事件。一方、自動車事故は人身だけでなく物損や接触も事故。しかも社会の普及台数が全然違う。こういう前提条件を無視して、(受験勉強の時にそうしていたように)”事故”という単語だけを独り歩きさせるのが”優秀な”方々の良くやる説明、あるいは統計をテキトーに利用した嘘です。

飛行機の方は、客足と会社経営に直結するので(クルーも乗客と一蓮托生だし)、特に日本や先進国の航空会社の安全性は今では非常に信頼出来るものになりましたが、食の安全問題が頻発した後に、さらに今回の原発事故が起きるとはかえすがえすも残念。

「食品表示偽装」も「安全神話の嘘」も根は同じなんでしょうかね。ついでにいうと、日本の「治安の安全神話」も経済・社会が安定しているごく最近の話で、外国に比べればとか、終戦直後に比べればとか、かなり相対的なものだと思う。戦前は犯罪が少なかったなどということもない。マスコミが未発達でローカルな事件は全国報道されなかっただけのことです。「うちは戸締りもしたことない」とかいう話を聞くと「ほんとかなあ?」と思います。私は四国の田舎でも(地元の有線放送も火の元・戸締り用心を毎日呼び掛けていたぞ)、東京の下町でも、戸締りは必ずするし、自転車にも鍵をかけます。みんなが用心してこそ犯罪を防げるし、「安全神話」にもチェックを入れないと結局事故につながるのだと思います。

千年に一度の地震・津波だったとか、あまり関係ないのでは。なにしろ、日本でも世界でもこれほどの高度工業文明社会が地上に出現したのは人類史上初であって、たとえ100年前と同じ天災でも社会の受ける打撃(被害の態様)は全然違うわけですから。人類は今未知のゾーンに踏み込みました、って感じですね。

・・・ん? インドや各地の神話によれば超古代には、既に核兵器もブラックホール兵器も備えた超文明があったって? そういう話は興味深い。しかし、そうだとすると、その文明は滅んでしまったわけで、もっと暗い話になってしまうのです。というわけで、それはそれ、これはこれ、です。

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「災害時のこころのケア」無償パンフレット

Kokoro
*無償PDF版ダウンロード(英治出版HP内)
*英治出版HPトップ

先日、とある書店をのぞいていたら、パンフレットコーナーに写真の「災害時のこころのケア」という無償パンフが置いてありました。

国際EAP研究センターピースマインド・イープ(株) というところ(職場のメンタルヘルスなどに関係する業務を行っている団体・企業)と、英治出版(株)が協力して作成。出版社のHPによると、10万部を作成して、4月から6月にかけて被災者支援団体や書店を中心に配布したそうです。

本体は表紙を含めて16ページで、内容は、

・私たちのこころ
・自分のためにできること
・女性が自分のためにできること
・子どものためにできること
・高齢者、障害者のためにできること
・上司や管理者が部下のためにできること
・外国の方のためにできること
(外国の方のための支援情報)
・支援者が自分のためにできること
(リーダーがメンバーのためにできること)
・大切な人を亡くされた方へ
・さまざまなお悩みに関する相談窓口

と、なっていて、それぞれ平易簡潔に説明されています。

災害時の心的ケアに関する本は専門書が多いのですが、このパンフレットは読みやすく、大きさもB6サイズとハンドブック形式です。

被災者が近くにいる方から一般の方まで、広く読者対象になっていて、被災地以外の企業の職場や家庭などでも活用できそうです。上記のURLから無償でダウンロードできますので、一読の価値はあるのではないかと思います。

*参考記事:
・ハリウッドスターが日本を応援。(2011.5/12)
・救助隊自身の震災被害(2011.3/24) 

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2011年6月21日 (火)

YouTube「東日本 営業中!」チャンネルで復興支援

動画投稿サイトのYouTube 「東日本 営業中!」というチャンネルができてました(2011年5月16日~)。

*YouTube 「東日本 営業中!」のチャンネル 
*Google 東日本ビジネス支援サイト

これは、Google東日本大震災被災地の経済活動支援を目的に開設した”ビジネス支援チャンネル”で、YouTube の公式コンテンツパートナーである東日本の各新聞社が、それぞれの地元企業や事業主を取材・撮影した動画を集めて紹介しています。

参加しているのは、「茨城新聞」(茨城県)、「岩手日日新聞」(岩手県)、「岩手日報」(岩手県)、「河北新報」(宮城県)、「デーリー東北」(青森県)、「東奥日報」(青森県)、「福島民報」(福島県)、の 7 紙。

*googleのお知らせ:「東日本、営業中!」YouTube ビジネス支援チャンネルを開設(2011.5/16)

映像も産地直送の時代。現地の方々の頑張りを見て出来る支援をしましょう。

*参考記事:
・お取り寄せで復興支援。(2011.5/2)
・アンテナショップで復興支援(2011.5/4)

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2011年6月20日 (月)

国内(小豆島)産オリーブ・オイルも高品質。

オリーブ 小豆島 《香川県》

健康と食品の関係について考える際によく言われるのが「油」の摂取について。特に古くなって酸化した油は体に良くないといわれています(コレステロールやらトランス型不飽和脂肪酸やらアレルギーやらで)。

それはさておき、油の中でも体に良いと評判なのが「オリーブ油」(と胡麻油もいいらしいですが)。

「オリーブ油」はなんといっても地中海産が有名ですが、国内でも、瀬戸内海に浮かぶ香川県・小豆島で作られていて、特産品になっています。

その小豆島産のオリーブ・オイルが国際的品評会で高評価を得たとのことです。

*国際オリーブオイル品評会に県内6社が入賞(2011.6/16 47NEWS・四国新聞)


※”小豆島ガール”(小豆島の魅力を発信している女性グループ)のHP

記事によると、このほど2011ロサンゼルス国際エキストラバージンオリーブオイル品評会で、「小豆島オリーブ協会」加盟社のヤマヒサ、オリーブ園(小豆島町)、小豆島ヘルシーランド(土庄町)が銀賞T&M(小豆島町)が銅賞に入賞。同じ香川県内からは、他に、みさき工房(小豆島町)、創樹(高松市)が銀賞を受賞した、との由。

オリーブは香川県の県花・県木でもありますが(ちなみに県民鳥はホトトギス)、世界的にもポピュラーなオリーブ・オイルが、国内でも高品質なものが生産されており、健康にもいいし、日本の高い農業技術が国際的にも評価されたとのことでご紹介です。

小豆島のオリーブ・オイルそうめんや醤油も有名です)は通販のほか、東京ではアンテナショップでも購入できます。

Jyunsaikan
*香川・愛媛せとうち旬彩館(東京・新橋)
*徳島・香川 トモニ市場(東京・有楽町・交通会館内)

*(財)小豆島オリーブ公園のHP

*参考記事:(東北の物産も買って復興を支援しよう!)
・お取り寄せで復興支援。(2011.5/2)
・アンテナショップで復興支援(2011.5/4)

テレビなどで見たところでは、99歳でなお現役で、今年10月で100歳になられる日野原重明聖路加国際病院理事長・名誉院長は、毎朝スプーン1杯のオリーブ・オイルを食事に取り入れられているとか(だったと思う。どこ産のオリーブ・オイルかまでは分かりません)。

生きかた上手 病気にならない15の食習慣

小豆島は小説・映画「二十四の瞳」「八日目の蝉」でも有名なところです。

*小豆島観光協会のHP

         
          八日目の蝉 DVD-BOX 八日目の蝉

二十四の瞳 デジタルリマスター2007 [DVD] 二十四の瞳 (新潮文庫)
田中裕子主演の1987年版のDVDは見当たらないです)

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2011年6月16日 (木)

ゴルゴ13も関与した高松の「日アセアン会合」無事開催!

2011年6月14日に、香川県高松市のサンポート高松・かがわ国際会議場で開かれた「第9回日ASEAN次官級交通政策会合」が無事終了しました。香川県で行われた初めての大規模政府系国際会議で、あのゴルゴ13も作中でテロを未然に防ぐべく活躍した国際会合なのです!

*日ASEAN交通会議はじまる(RNCニュース 2011.6/14)
(ちなみに、RNC=西日本放送は日テレ系列の高松市本社の放送局。香川・岡山ではそれぞれ対岸の県もサービスエリアにしていて、両県では東京と同じく、NHKと民放地上波全国ネット局5局が全て視聴可能です。NHKは岡山局と高松局の両方映ります)

Sunport_2 Kaigijyo_2
※サンポート高松(左)と香川県立ミュージアムから見た高松城跡(玉藻公園)・サンポート高松方面(右)。

*参考記事:
・讃岐路のゴルゴ13 ついに完結!(2011.5/25)
・ゴルゴ13がついに高松へ! &水木しげるさんが新連載!(2011.5/10)
・高松が”ゴルゴ13”の舞台に!(2011.4/26)

*報道発表資料:(詳細な発表は全て会議直前の2011年6月7日)
・国土交通省:「第9回日ASEAN次官級交通政策会合」の開催について(お知らせ)
・香川県:“かがわ国際会議場”で「第9回 日ASEAN次官級交通政策会合」が開催されます。
・高松市:第9回 日ASEAN次官級交通政策会合の開催について

※結果報告:
・「第9回日ASEAN次官級交通政策会合」の結果について(国土交通省)

*かがわ国際会議場のHP

会期中は、物流や環境問題について協議が行われ、また、香川県知事や高松市長によって、瀬戸大橋や海上交通などの香川の交通体系や今年3月から就航している高松-上海便についてのプレゼンテーションが行われた模様です。

また、歓迎セレモニーが高松城跡(玉藻公園)近くの(財)松平公益会で行われましたが、ここは旧松平高松藩の流れをくむ財団で、昔の殿様まで協力しての歓迎となりました(県関係の対外行事ではしばしばですが)。

高松-上海便は中国の格安航空会社「春秋航空」の運航で、最安で片道3,000円。国内便の超割でも高松便が10,000円以下になることはないから恐るべき価格です。

それはともかく、東京―高松便と対岸の東京―岡山便では航空運賃が全然違うんですよねえ。岡山には新幹線が走ってるから。東京から高松に行くのに、岡山に降りてから、空港連絡バスとJRの瀬戸大橋線を乗り継いだ方がまだ安いのです(飛行機で特割などを使った場合)。

よし、次の休みは”18切符”だ!

*参考記事:
・新幹線の経済効果→飛行機の運賃に格差!(2011.2/12)
・春の青春18きっぷシーズンです。(2011.2/26)

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2011年6月12日 (日)

JR大森駅開業135周年

Hanbai ※JR大森駅中央口で開催されていた記念グッズ販売の様子。

2011年6月12日は、東京のJR大森駅開業135周年(明治9年=1876年開業)だそうで、各種記念イベントが行われていました。

Omori_w Omori_e
※JR大森駅の西口(左・山王側)と東口(右・海側)。東口の3階が西口の1階になっています。

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※JR東日本のパンフ(「小さな旅」2011年6月号)と記念グッズを購入する人々。

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※アトレ大森5階のレストランフロアで開催中(6/1~6/30)の大森の風景写真展。かつて大森に住んでいた萩原朔太郎撮影の写真(線路の工事中の風景など)もあります。

*参考記事(大森駅周辺の最近の話題です):
・地元振興フェアで復興支援-第12回 大井・大森夢フェア(2011.5/9)
・大森の新名所(Luz大森&Wi Road山王)(2011.3/30)
・馬込文士村(2011.3/6)
・ダイシン百貨店 新館オープンに行ってきました。(2011.2/25)
・池上本門寺の節分豆まき(2011.2/3)
・大森の正月風景(獅子舞と箱根駅伝)(2011.1/4)
・大森ベルポートで市民が第9を合唱(2010.12/26)

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読書アドバイザークラブ(JRAC)の総会に行ってきました。

Shiryou

2011年6月11日、横浜市の”万国橋会議センター”で、「読書アドバイザークラブ(JRAC)第18回総会」が開かれ、私も出席して参りました。総会は初参加でしたが、その時の模様です。

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※万国橋会議センターの外観(左)。あいにくの雨模様でしたが、4階の会議室の窓からは、みなとみらい地区(右)が見渡せて景色のいい会場でした。すぐ近くには、日本郵船歴史博物館など、いろいろな見どころが集中しています。

※5月に亡くなられた「読書アドバイザー養成講座」校長だった児玉清さんに合掌。

*参考記事:
読書アドバイザー (2010.11/02)
新聞の書評欄とテレビの書評番組 (2010.11/18)

・2010年は国民読書年でした。(2010.12/9)

JRACとは(財)出版文化産業振興財団(JPIC)が行う「JPIC読書アドバイザー養成講座」の修了生有志による自主運営組織で、1993年9月に設立されました。毎年のこの総会で、その年度の活動方針や幹事のメンバーを決定しています。ちなみに、昨年の第17回総会は同じ港町の神戸で開催されました。

Uketuke Giji
※受付(左)と、議事進行中の様子(右)です。

今回は、約60人弱の読書アドバイザーが参加し、議事と意見交換会の後、「かまくら文士こぼればなし」と題して、河出書房を経て現在”かまくら春秋社”代表の伊藤玄二郎氏による記念講演が行われました。

  Aisatsu
※新旧幹事のあいさつ(上)と意見交換会(下)。
  Ikenkoukan

総会終了後は、場所を変えて、近くの”波止場会館・シーサイドラウンジ・サラ”懇親会が開かれ、参加メンバーとともに、伊藤氏や、JPIC読書アドバイザー養成講座専任講師もつとめる横浜市在住の作家・山﨑慶子さんが参加。この頃には雨も上がり、アルコールは飲み放題コースで料理もおいしく、盛会のうちに幕を閉じました。

Hatobakaikan Sala
※波止場会館外観(左)と会場のラウンジ・サラの入口(右)。
Konshinkai
※懇親会の様子。酒も料理も味・量ともに十分でした。 ^_^
Hatoba
※波止場会館は裏口がそのまま波止場へ通じていました。

*伊藤さんと山﨑さんの著作例をご紹介。
対談集 風のかなたへ グランマの本棚から―親と子の100冊 (生活人新書)

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2011年6月10日 (金)

部内報(?)でも国際的な米軍メディア

6月9日、フジテレビの「米軍が”オスプレイ”という航空機を沖縄に配備予定」というニュースの中で、”Pentagon Channel”というニュースの画面が映っていました。

同局はアメリカ国防総省(ペンタゴン)が運営する軍事ニュース専門チャンネル。衛星を使って世界中に放送しているそうで、アナウンサーも軍服姿という、まさに「軍の国際放送局」そのもので、もちろんネットでも配信されています。

Pcmil(ペンタゴン・チャンネルのHP。ライブのストリーミングもやってます。過去ビデオには”Operation Tomodachi ”=トモダチ作戦:東日本大震災での米軍の救援活動のニュース映像も)

米軍のメディアといえば、英語の勉強に利用する人も多い”AFN”(American Forces  Network=米軍放送。 在日米軍兵士向けサービスの旧名は”FEN”:Far East Network=極東放送)が有名ですが、活字メディアでは”Stars and Stripes”=星条旗新聞というのもあります。

なにしろ、米軍は世界中に展開・駐留しているので、”部内向け”の機関紙や、企業の社内報に相当する各種メディアも、世界中に取材網を持ち、発信も全世界向けで、その規模、恐るべしです。

ちなみに、日本の防衛省・自衛隊の純粋な部内メディアは、各部隊報や父兄会のしかなくて、(地元向け部隊広報紙という位置づけでもあるので)別に秘密ではないですが一般の人が目にする機会はめったにありません。

かわりに準機関紙(防衛省共済組合の機関紙)の「朝雲」(「防衛ハンドブック」や「自衛隊装備年鑑」を出しているところ)とか、「防衛ホーム」というメディアなら比較的容易に見ることができます(ネットなどで注文可能)。

ロシア軍(旧ソ連軍)の「赤い星」や中国人民解放軍の「解放軍報」ほどには有名ではないですが、じゃあ、英軍やフランス軍、ドイツ軍や韓国軍の機関紙誌が外国でも有名かと言われれば、そうでもないので、順当なところでしょう。

ちなみに(ネットで調べてみると)、英陸軍の機関誌が”SOLDIER”(ソルジャー)、ドイツ連邦軍機関(広報)誌が”Y”(イプシロン)で、その他は…今後調べていきます。

このほか、ニュースを毎日流すわけではありませんが、防衛省・自衛隊ではYouTubeでも専門チャンネルを設けて広報に努めています。

最近では、民間でも海外に事業展開する多国籍企業が、各国語で社内報や従業員向け映像コンテンツを製作する時代になっているようで、”社(部)内報”ですら国際化するのが現代の流れのようです。

(*各媒体名をクリックすると、それぞれのHPへジャンプします)

*関連カテゴリー
・防衛関連・自衛隊
・ラジオ・ネット放送

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2011年6月 2日 (木)

讃岐うどんから見た世の中。

グローカルという言葉があります。
グローバルとローカルの合成語ですが、まさにグローカルなのが讃岐うどんを巡る世の中の動きです。

UDON プレミアム・エディション [DVD]

その内容を思いつくまま箇条書きにして見ると…

・讃岐はうどんの発祥の地というわけでもないし、他にもうどんで有名な土地がたくさんあるのに、知名度は一番である(弘法大師が伝えたうんぬんは伝説)。
・讃岐うどんの美味しさは基本的に麺自体のコシの強さ(堅いのではなく弾力がある)で、したがって醤油をかけるだけのぶっかけうどんなどという食べ方もある(なお、素麺とオリーブが名物の小豆島には有名な醤油メーカーもある)。
・つゆに関して瀬戸内海でとれる”いりこ”をだしに使うなど、海の幸にも恵まれている。
・讃岐うどんのおいしさは、たゆまぬうどん屋さんの努力と、味にうるさい地元住民に支えられている。
・交通も不便なセルフの店で100円のうどんを食べるために全国から飛行機まで使ってくる人もいる。こちらでは日本人全体のあくなき好奇心と行動力を見ることができる。
・使用される小麦粉は現在ではオーストラリア産が多い。そして、オーストラリアの方でも讃岐うどんに合った品種に研究・改良したものを日本に輸出している。
・オーストラリアの干ばつや小麦の国際相場の上昇は讃岐うどん店の経営を直撃する。
・昔の地元産小麦を復活させたいとの思いから、”さぬきの夢2000”という品種が香川県農林試験場にて開発され、これを使う店も徐々に増えている。
・香川でこれほど小麦を使ううどん作りが盛んになったのは、恒常的な農業用水不足のため、米だけでなく水のあまり要らない小麦も作る二毛作が盛んになったからではないかといわれている。
・讃岐・香川は常に水不足に悩まされているはずだが(雨の少ない瀬戸内海式気候と大きな川がないため)、実は讃岐うどん作りには大量の水を消費する。つまり、都市化が進む現代までは、水不足とは農業用水のことで、飲料水は井戸もあってそれほど困ったことはなかった。現代では高知の早明浦ダムから水を引く”香川用水”と昔からのため池のおかげで農業用水は困らないが、逆に都市部で水道水不足が起きるようになった。
・うどんをゆでた排水を川に垂れ流すと、量が多いので公害問題になる。
・香川の人間が年間にうどんを食べる量は当然日本一。おかげで米の消費量は全国で最低とか。なお、農業や塩田作業など重労働が多かった昔と違い、車社会の現代では、うどんとごはんの両方を食べすぎると炭水化物の取り過ぎで生活習慣病になりかねないので注意しろと医者は警告する。
・讃岐うどんが全国ブームになった直近のきっかけは、映画「UDON」でも描かれたように、地元タウン誌のグループ「麺通団」の雑誌の企画からはじまった。行政主導ではなく、地方の草の根民間から火がついたブーム。それ以前では、大阪万博の時に、当時の香川県知事が万博会場で讃岐うどんの売り込みを図って全国区の知名度をあげたらしい。
・香川県の”さぬきうどん振興協議会”は、年越し蕎麦と並んで、新たに”年明けうどん”を広めるべく運動を展開中。3年目にして既に全国46都道府県から商標使用申請が来ていて、順調に広まっている模様。

…などなどです。

さぬきうどん全店制覇攻略本2011-12年版 超麺通団4 麺通団の最新讃岐うどんの巡り方&讃岐うどんの基礎知識

他にも讃岐うどんブランドの問題とか、麺のコシの秘密物質”グルテン”とか、塩加減の”土三寒六”とか、名店とか、名物の人物とか、各地のソウルフードやB1グランプリに与えた影響はどうだろうか、東日本大震災で被害を受けた東北の漁業や農業や地元食品はどうなるのだろうなどと、話題は尽きないですが、”生身の人間の経済活動”って、こういうことをいうのかなあなどと考えつつ、うどんを食べる今日この頃でした。

*関連カテゴリ : 食べ物・うどん

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