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2011年7月 9日 (土)

自衛隊初の海外拠点で開所式…ジブチ

2011年7月7日、アフリカのジブチ共和国ジブチ市で、自衛隊初の海外拠点の開所式がありました(開設自体は6月1日)。

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*初の海外活動拠点(ジブチ)で開所式  副大臣が挨拶 「画期的な意義」 勤務環境など大幅に改善(「朝雲」2011.7/14付)

*ジブチの活動拠点 整備格納庫も建設 食堂やジムも完備(「朝雲」2011.7/14付)

*「ジブチに新活動拠点 海賊対処の長期化で 国際空港北に借地 庁舎や整備格建設」(「朝雲」2011.6/9付)

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*アデン湾・ソマリア沖 派遣海賊対処行動水上部隊(JMSDF)

*YouTube 海上自衛隊チャンネル

*防衛省のHP    *内閣府 国際平和協力本部事務局のHP
                         

        *防衛省・統合幕僚監部のHP
       

※去年の記事ですが、ロシアから見たジブチの海自基地建設。
*「ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって」(「The Voice of Russia」=ロシア国営放送HPの記事 2010.4/28)

→ロシア(や、他の日本周辺各国)は短波や中波(AM)でラジオの日本語(宣伝)放送を行っていますが、そもそも国内放送からして広い大陸向けに大出力なので、国内向けの自国語放送までが日本海側や西日本ではAMでもガンガン入力します(しかも日本の民放局と周波数が近かったりすると日本側電波が蹴散らされて混信して困ることがあります)。ちなみに、The Voice of America (VOA) はアメリカの対外宣伝用国営放送で、今では日本語の放送やサイトはないです。※

現在では海外貢献活動は、2006年の自衛隊法改正で「その他の」ではなくて(2007年の防衛省昇格と同時に)「本来」任務の一つとなったので、ソマリア沖・アデン湾海賊対策で活動の長期化が見込まれるために、従来、当地の米軍基地に間借りしていた状態から、ジブチ国際空港の隣接地12ヘクタールを借り上げ、約47億円かけて日本独自の基地(”拠点”と言わないといけないのかな?)を建設したものです。

この活動拠点の完成によって、海賊監視用の海自の対潜哨戒機P3Cや水上部隊の運用、周辺地域での自衛隊の活動が、かなりやりやすくなるので、国際的にも日本の国際貢献への意欲をアピールしたことになります。なお、基地の警備は陸自の中央即応連隊から派遣された部隊が行うようです。

それにしても、いくら大震災があったとはいえ、自衛隊創隊以来初の”海外拠点”、日本史上初めての”アフリカ大陸での基地”が出来たというのに、賛否ともに報道がすごく少ないのが意外です。

いうまでもなく、自衛隊の海外派遣はあくまで国際貢献のためで、ジブチには既にアメリカやフランスなどの基地もあるのですが、ゴラン高原へのUNDOFには今でも自衛隊の派遣が続いており、中東・アフリカ地域は南スーダンなど今後も国連PKO活動がいろいろと見込まれるので、自衛隊の海外派遣も増えることが予想され、もう少し国民的関心が高まってもいいような気がします。

*ニュースリンク追記:”自衛隊の本格拠点、「ジブチ」の町を取材”(日テレNEWS 2011.7/13)

なお、今年は1991年の湾岸戦争直後に初の自衛隊海外派遣となった”ペルシャ湾掃海部隊”派遣からちょうど20年の年でもあります。

自衛隊は法制度も装備も、すべて日本周辺で活動することを想定してできているため、例によって突然政府が「国際貢献したいから」といって、部隊だけを混乱が続く現地(混乱していない地域なら派遣される必要はないので)に送っても隊員らは進退きわまってしまいます。

防衛・防災についてはもちろんですが、自衛隊を海外派遣する際もきちんと積み上げた議論が必要だと思います。

*関連カテゴリー : 防衛関連・自衛隊

ちなみに、アメリカ映画でトミー・リー・ジョーンズとサミュエル・L・ジャクソン主演の「英雄の条件」という「法廷映画」があって、「戦争映画」のつもりで邦題の意識で鑑賞すると「結局米軍は外国で何をやってもいいのか」という感想を持つ人もいるようですが、原題は「Rules of Engagement(ROE=交戦規則)」で、机上で作られた規則が現地の部隊の行動を過度に制約し、戦闘で兵士を危険にさらしている、というのが主旨の映画です。

      英雄の条件 [DVD]

邦題の「条件」は法律上の意味も含んでいるのでしょうが、「軍法会議(軍事法廷)」のことすら知らない人が多い日本の現状では、そこまで気づく人はほとんどいないでしょう。とりあえず、ご参考まで。

*2012年2月29日追記:NHKテレビの報道によると、政府は、国連の平和維持活動(PKO)で、参加5原則などを定めた「PKO協力法」について、民間人を保護するための武器使用基準緩和などに向け、改正作業に入ったとのことです。

*以下にも参加しています。

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