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2011年7月 1日 (金)

水だけじゃダメです。塩分も必要…熱中症対策

”節電の夏”だというのに6月から猛暑日(セ氏35度以上の日)連発の今年。マスコミなどでは盛んに「水分補給をこまめにしましょう」と言ってます。

あれ? 昔は「水ばかり飲んでるとバテる(力が出なくなって体が動かなくなってしまう)から控えなさい」と聞いたような…。

Holder_2 Shioame
※写真は100円ショップ(ダイソー)で買ってきた熱中症対策グッズの一例。左がペットボトルホルダーにジョイントホルダー(アウトドア用品店ではないので、カラビナといっても分かってもらえないことがある)を付けてベルトなどで携帯できるようにしたもの。見栄えはよくないですが、安上がりなのが魅力。右が大阪のおばちゃんも大好き(かもしれない)、暑さ対策用あめちゃん”塩あめ”です。写真のもののほか”伯方の塩飴”とかいろんな種類がありました。※

実はどっちも間違いではありません。つまり、水分補給はこまめにしないといけないが、、水(や、お茶)だけ補給してると、汗とともに体内の塩分やミネラルも出てしまうので、塩分などの補給がないとバテる、ということです。

だから、刀鍛冶職人さんが鉄火場で作業するときは、大量に汗をかくので「(水を飲んで)塩をなめながら鉄を打つ」し、熱帯地方で活動する兵隊さんは水筒の他に、塩の錠剤(や浄水剤)を携行したりします。

(とはいえ、いうまでもなく濃い塩水や海水を飲んだら内臓に障害が出ます!)

そういうわけで、猛暑で汗がどんどん出てくる日は、塩分・ミネラルも含んだスポーツドリンクを適度に飲むようにした方がよいです。あるいは、水を飲む合間に写真のような塩あめをなめるとか(糖尿病などの持病がある方は医者と相談してください。健常者でも糖分の多いジュースなどを一度に大量に飲むと急性糖尿病になるそうです。普通はその前にお腹をこわす様な気がしますが)。

もっとも、1日中エアコン完備のところにいて、運動不足で汗をかくこともなく、カロリーや塩分の摂取が過剰で生活習慣病や高血圧の心配のある人はこの限りではありません(だからテレビなどでは”塩分”のことをあまりいわないのでしょう)。逆に、普段からダイエットをしている女性などは特に気をつけた方がいいです。

あと、オゾン層の破壊のせいで、昔に比べると紫外線の量も増えているそうなので、UVカットの帽子やメガネもした方がよいでしょう。

日焼けすると後で皮がむけてくるし(モンゴロイドだけらしいですが)、首筋が焼けたり、紫外線を頭に浴び続けると、頭痛や吐き気もしてきます。また、目の保護も大切です。まあ、あまり完全装備になると、まるで農作業着か昔の南方の兵隊さんのような格好になってしまうかもしれませんが。

しかし、日本は湿度も高いから蒸し暑いですね~。部屋も服も風通しを良くしないと。といっても、今年は放射性降下物が心配だし。全く参ったな…。

*大塚製薬「健康を考える>熱中症を予防しよう」のページ

*(財)日本体育協会「スポーツ医・科学 熱中症を防ごう」のページ(今年創立100周年だそうです)

*環境省・熱中症予防情報サイト

*政府インターネットテレビ・健康ch(花粉症のビデオもある)
「熱中症から身を守る 予防法と対処法」

*政府インターネットテレビ・23ch
「徳光&木佐の知りたいニッポン!~みんなで実践!命を守るための節電」

*参考記事:夏の究極の節電! うちわ…。(2011.5/15)

・・・うちわだけでなく、の生産も香川県は多いです。昔は塩田がたくさんあったし、讃岐三白のうちの一つでした。今ではイオン交換膜製塩法などで海水から工場で大量生産できるようになり、また、日本の塩の品質は世界最高らしいです(外国は岩塩が多いんじゃないかと思う)。

ちなみに、2002年に自由化されるまで塩は専売制度が続いていましたが、これは日露戦争の財源確保のために明治時代に始まったものが、ずっと続いておりました。ついでに言うと、今も続く給与所得者の源泉徴収は太平洋戦争の時に”戦時特例”(国家総動員体制だったので)で始まったものだとか。すごいでしょう。これが税金というものです。

※2012年5月追記:報道によると、医師やスポーツなどの専門家で作る日本生気象学会がまとめた指針では、牛乳が夏バテ防止に役立つとのこと。指針内容は同学会のHPに掲載される予定だそうです。

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