Happy Halloween !
最近は日本(のスーパーとか)でも、ハロウィーンのグッズが売られているのをよく見るようになりました。
ハロウイーンは、キリスト教の11月1日の「諸聖人の日(万聖節)」の前日、10月31日に祝われるものだそうで、元々はキリスト教が伝わる前の、今のイギリスやヨーロッパに古くから住んでいるケルト人の収穫に感謝するお祭りなどが変化したものだそうです。
で、この日は死んだ人の霊が帰ってきてイタズラをするので、その魔除けにカボチャのジャック・ランタンを玄関に飾り、子供たちはお化けや魔女の格好をして、お菓子を分けてもらいに各家庭を回ったりするのが、現在のアングロサクソン系の国で行われる風習。
※ハロウインの”カボチャ王・ジャック”がクリスマスをやろうとして大騒動を巻き起こすティム・バートン製作の映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の予告編(YouTube)
しかし、日本で「霊が帰って来る」といえば、夏のお盆に「先祖の霊が帰ってくる」ことになっていて、日本の夏祭りのほとんど全てが、このお盆に由来しているし(盆踊りとか精霊流しとか)、米などの収穫を祝う秋祭りや春秋の彼岸の行事も盛んなので、冬の長い亜寒帯地域に住む欧州人の冬至のお祭りなど(他の要素もいろいろあるらしいので)から変化してきたクリスマスのようには、ハロウィンの方は、日本にはあまり定着しないんじゃないかな~という気がします(日本では12月は祭りの空白期間だったし)。ディズニーランドは別にして。
もっとも、クリスマスもハロウィーンも、元をたどればキリスト教以前のお祭りにたどり着くのも興味深い話で、ヨーロッパも、ギリシャ・ローマ・ケルト・ゲルマン・北欧など、どの神話をとっても日本同様の多神教の世界。キリスト教は、布教の際に地元の民俗行事を取り込むことがよくあって、古代の行事が形を変えて残っているようです。
スイスには日本のナマハゲそっくりの”チェゲッテ”という祭りもある(時期も年末から2月ごろとかなり近い時期)し、日本人がキリスト教国ばかりのヨーロッパの文化に妙に親しみを感じるのは、故のないことではないでしょう。
Valais Wallis - LötschentalerTschäggättä(スイスの”チェゲッテ”-YouTube)
と、いいつつ、もう年末の足音が。いやはや光陰矢のごとし…。
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