津波被害の宮城・南三陸町の古民家が高松の「四国村」へ。
新聞やテレビなどの報道によると、3月の東日本大震災の津波で被害を受けた、宮城県南三陸町にある一部損壊した築309年の古民家が、香川県高松市の四国民家博物館、通称「四国村」に移築されるとのことです。
(四国村は、源平合戦で有名な屋島の麓にあり、江戸時代の古民家や農村歌舞伎台、祖谷のかずら橋、明治時代の燈台などが、移築・再現されている建物博物館で、愛知・犬山市の「明治村」の古民家版といった感じです。また「わら家」といううどん屋や神戸から移築した「異人館」を利用したティールームもあります。日本人にとっては非常に郷愁を感じる造りになっていて、高松観光ではお勧めの場所です)
※高松市の「四国村」周辺地図
*古民家の暮らし残った 南三陸の築300年住宅 高松に移築(47NEWS/河北新報 2011.9/22)
*文化遺産に命再び…/被災古民家移築へ(四国新聞 2011.9/22)
*南三陸町の築309年「古民家」高松に移築(日刊スポーツ 2011.10/11のニュース。リンクはトップページ)
*直リンク→ http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20111011-848241.html
元禄時代・忠臣蔵の年(1702年)に建てられたこの茅葺き古民家は、今回の津波では約20メートルも押し流されながらも、今まで何回もあった地震や津波に耐えてきただけあって、一部損壊の状態で残ったとの由。
震災当日まで住んでいた家主の遠藤氏(13代目)が保存先を探していたところ、四国村の関係者が話を聞いて引き取りを申し出、年内には分解・移築されるとのことです。
家主さんは、またいつか南三陸が復興したら、元の場所に戻して再建したいという夢を持っているとのことで、今回の移築も、復興支援の一つの形かもしれません。
今後はこれを機会に、従来は互いに遠く感じていたと思われる、四国村のある香川・高松と宮城・南三陸の、交流活発化が期待できるのではないかとも思います。
※南三陸町周辺地図
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