« ファースト「宇宙戦艦ヤマト」が再びアニメ映画に。 | トップページ | 月刊「GUN」が休刊中。 »

2011年11月20日 (日)

平成23年度 自衛隊音楽まつりに行ってきました。

All
全出演部隊が勢揃いしたフィナーレ。

今年は金銭に直結しないくじ運だけは良いらしく、「京都御所御殿内拝観」に続き、毎年の自衛隊記念日(11月1日)関連行事の掉尾を飾る「平成23年度 自衛隊音楽まつり」(英語表記は JAPAN SELF-DEFENSE FORCES MARCHING FESTIVAL 2011)観覧の抽選に当選したので、観に行ってきました。(写真・動画はクリックで拡大・再生できます)

Budokan
武道館の会場入り口。

P1 P2
P3 P4
※平成23年度自衛隊音楽まつりのプログラム

*追加リンク(音楽まつり詳細の報道記事):
・復興願う"音の祭典" 自衛隊音楽まつり「愛・希望・勇気」掲げ 武道館に3万9千人(朝雲 2011.11/24付)
・グラフ 自衛隊音楽まつり 日本武道館 (同)
・被災者への追悼、復興テーマに「自衛隊音楽まつり」聴衆感動 "音の絆" 心ひとつに (同)

Sakura
※復興を祈念して、全出演者合同で演奏・大合唱された「さくら」(ケツメイシ ・森山直太朗さんの曲)と「希望の歌」(藤澤ノリマサさんの作詞・編曲) の演目シーン。演奏者全体の上を覆って走りすぎた布には大きな桜の模様が描かれていました。なお、「桜」は自衛隊を象徴する花でもあります。

今年は11月18日、19日の両日、各2回の公演で、私が行ったのは一番最後の19日の第4回公演(ストリーム配信も行われました)でしたが、当日はものすごい雨(前日はいい天気だったのに…)で、会場の東京・千代田区の武道館周辺は、川のように水が流れる道路に傘を持った来場者が溢れ、入場するまでは大変な忍耐が必要でした。

*防衛省・自衛隊音楽まつりの紹介ページ

それはさておき、本年は東日本大震災がありましたので、音楽まつりのテーマも「がんばろう日本! 愛、希望、勇気 今を越えて、その先へ」という復興を願ったもので、会場の大型ディスプレイにも災害派遣任務にあたった自衛官のインタビューが流され、公演のはじまりには会場全体で黙祷が行われました。

曲の演目は行進曲からテレビドラマのテーマ曲までと幅広く、自衛隊オリジナル曲「七彩の奥羽国(なないろのおうこく)」や、史上稀に見る大規模災害救助支援活動だった米軍の「トモダチ作戦」に因んだ曲もありました。

F
※天井から吊るされた国旗と大型ディスプレイ。

Prologue
※プロローグで「アメイジング・グレース」が歌われた後、音楽隊が入場してくるところ。中央の女性隊員が冒頭に(英語と日本語で)独唱を行いました。(ビデオからのキャプチャ画像。下が元のビデオ動画です) (追記:ボーカルの女性隊員は、後に「自衛隊の歌姫」と呼ばれることになる、初のボーカル専門職採用隊員の、海自東京音楽隊・三宅由佳莉さんだったようです)

Kokki
※オープニング・セレモニー。国旗入場と国歌斉唱です。(ビデオからのキャプチャ画像)

出演は、全国の陸海空自衛隊の音楽隊、和太鼓演舞の自衛太鼓、陸自302保安中隊(儀仗隊)、防衛大学校(学生)儀仗隊、在日米軍(陸軍・在沖海兵隊)の軍楽隊、また、特に被災地からのゲストとして、宮城三女OG合唱団(宮城県の女子高のOG)が招かれました。そして、裏方として東部方面隊第12旅団の演技支援部隊の隊員が音楽まつりの円滑な運営を支えていました。


※陸自北部方面音楽隊のドリル演奏「コラール・デ・ソーラン」です。


※東部・東北方音楽隊と宮城三女OG合唱団による「Stand Alone」(NHK歴史ドラマ”坂の上の雲”のテーマ曲。アニメの”攻殻機動隊”ではないです ^_^; )の合唱の模様です。

Army
※在日米陸軍軍楽隊のドリル演奏。スマップの「世界に一つだけの花」を日本語で熱唱してました。(ビデオからのキャプチャ画像)


※こちらは、在沖米海兵隊軍楽隊の「サモン・ザ・ヒーロー」のドリル演奏と、在日米陸軍と在沖海兵隊軍楽隊の合同演奏「星条旗よ永遠なれ」です。この演目はトモダチ作戦での日米友好をさらに確認する演奏でした。

Da
※防衛大学校学生儀仗隊のファンシードリル。高度な技を毎年新しい学生が修得しているのかと思うと大変な驚きです。(ビデオからのキャプチャ画像)

Photo
※陸自中央音楽隊のドリル演奏。

Photo_2
※海自東京音楽隊と演技隊のドリル演奏。

Photo_3
※空自中央音楽隊とカラーガードのドリル演奏。

1
※全国の「自衛太鼓」総演舞。テーマは「絆」

2
※力強さは天下一品!


※「自衛太鼓」隊員らによる演舞のビデオ動画です。迫力ある和太鼓演奏の動きを御覧ください。


※自衛隊オリジナル曲の「七彩の奥羽国(なないろのおうこく)」の演奏シーン。陸自東北方面隊創隊50周年記念曲として作曲され、奥羽国に侵入者があって混乱したものの、それを撃退したというイメージとのことです(たぶん)。自衛隊でしか成し得ない、大砲や機関銃の音を効果音に使用したとの説明でした。この曲は復興を祈念して全出演部隊合同最終演奏で使われ、次の曲が「威風堂々」、最後の曲は「名誉ある古代砲兵隊」で、全員退場となりました。

個人的には、ビデオとデジカメで、たっぷり撮影しようと意気込んでいましたが、会場につくまでの生憎の大雨と、バッテリーの非力さには悩まされました(フル充電で1時間もつはずだったが30分ちょっとで切れてしまった…。おかげで途中からデジカメの動画機能を使うことに。しかもデジカメもまた電池を食うんです。いやまったく”燃費”が良くない)。

もっとも、フィルム時代に一番頭の痛かった光量の足らない(暗い)場所での撮影が思いの外簡単にいくことが多く、これはデジタル撮影機器の大いなるメリットだと感心しました。だいたい、「晴れた昼間の屋外」(いわゆる”デイライト”の状態。フィルム時代からメーカー推奨の基準状態です)で撮影することなんて、むしろ少ないのだから、これはありがたい話です。

便利グッズとして、ミニ三脚付き一脚(重さのある一脚の地面側に頑丈なミニ三脚を付けたもの)も、暗くて狭い会場で手ぶれ防止に役立ちました(普通の三脚だと他の客に迷惑をかけないようにするのが大変)。

Out
※全出演部隊が手を振りながら総退場していくところ。会場からの声援と拍手も非常に盛んでした。

自衛隊音楽まつりは以前に何回か(ほとんど仕事、つまり取材で)見たことがありますが、昔も今も、レベルが高く(と思う)、自衛隊ならではの迫力で、たのしい時間を過ごすことが出来ました。

End
※客席通路(実は私の席のすぐ脇)で最終幕のトランペット・ソロ演奏(曲は消灯ラッパ)をする隊員(後ろ姿)。会場でスポットライトを浴びているのがフィナーレの演目を指揮していた陸自中央音楽隊長で、この方の退場をもって全てのプログラムが終了となりました。

関連カテゴリー : 防衛関連・自衛隊

*以下にも参加しています。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

|

« ファースト「宇宙戦艦ヤマト」が再びアニメ映画に。 | トップページ | 月刊「GUN」が休刊中。 »

日々雑感」カテゴリの記事

防衛関連・自衛隊」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平成23年度 自衛隊音楽まつりに行ってきました。:

« ファースト「宇宙戦艦ヤマト」が再びアニメ映画に。 | トップページ | 月刊「GUN」が休刊中。 »