« 小豆島ロケの「八日目の蝉」が日本アカデミー賞で10冠! | トップページ | いわき市で8月に「フラガールズ甲子園」&スパリゾート・ハワイアンズの復活 »

2012年3月 8日 (木)

アニメの聖地巡礼と町おこし。

2012年3月7日のNHKクローズアップ現代で、最近の若者によるアニメの舞台になった”聖地”を巡礼している様子が特集されていました。

*NHK クローズアップ現代「アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏」(2012.3/7放送)

番組の導入部からしてアニメ仕立てで、先日の初音ミク特集(2012.2/28放送)にも負けない入れ込みよう。

番組内では、埼玉県久喜市の鷲宮(わしのみや)神社が舞台になった「らき☆すた」はじめ、広島・竹原、富山・南砺などが舞台になった作品やそこを訪れる若者、地元の反応などが紹介され、アニメで登場した架空の祭が現実にも行われた例(金沢市の湯涌ぼんぼり祭り)まで紹介されていました。

※アニメ「花咲くいろは」で登場し、昨年(2011年10月9日)実際に行われた、金沢・湯涌(ゆわく)温泉「湯涌ぼんぼり祭り」のHP。(YouTubeに多数の動画があります)

Yuwakubonbori

また、NHKらしく踏み込んだ視点もあり、そもそもアニメ制作会社の経営環境が厳しくなっていて、ゼロから架空の設定を考える余裕がなく、それが、制作会社の周辺地域を舞台にした作品作りにつながり、結果として作品ファンの聖地巡り意欲をかきたてていること、また、作品作りの段階から、あまりに地元が入れ込み過ぎてしまうと、逆にファンの反発を招きかねないことも紹介されていました。

もっとも、最初から地域PRをはっきりと前面に押し出す手法もあって、埼玉県では路線別見所を紹介したアニメ作品を製作、Webなどで国内外に配信し、「東京に来た観光客を横取りする」と意気込んでおりました。

*埼玉県 彩の国 VISUAL PLAZA / SKIPチャンネル
※”観光大戦SAITAMA~サクヤの戦い~”(”アニメど埼玉”のページ)

”アニメど埼玉”のサイトは昭和初期のアニメ作品まであって、結構興味深い)

キャスターの国谷裕子さんは「アニメ」と「若者の巡礼」が「地域おこし」につながっている現象に戸惑っているようでしたが(苦笑してた)、昔から、文学作品の舞台や映画・ドラマの舞台&ロケ地は観光地化されているわけで(コンテンツ・ツーリズム、ゲストの境真良さん(国際大学GLOCOM客員研究員)の言う通り、読者やファンの方が「等身大」で思い入れを持てる作品なら、「聖地巡礼」は世代を問わずあるだろうと思います(確かに、機動戦士ガンダム宇宙戦艦ヤマトの舞台は訪問しようがないですが)。

アニメ・マンガで地域振興 聖地巡礼NAVI―アニメ&コミック

東京文学散歩―名作の舞台と文豪ゆかりの地をめぐる LOCATION JAPAN (ロケーション ジャパン) 2012年 02月号 [雑誌]

最近はとかくアニメが話題ですが、文学・映画・テレビドラマ・ゲームの舞台やロケ地、あるいは原作者の出身地など、全国どこでも、なにがしかは何かの作品に関係があるもので、その関連付けは、観光町おこしのための有力なアイデアには違いないと思います。

関連記事:
・小豆島ロケの「八日目の蝉」が日本アカデミー賞で10冠!(2012.3/3)
・初音ミクでNHKニュース解説番組のテーマ曲が…。(2012.2/5)
・放映前から”アニメの聖地化”で町おこし。日産も協力!…鴨川市(2011.12/29)
・地図に残るアニメ?…大成建設のアニメCM。(2011.12/17)
・高松が”ゴルゴ13”の舞台に!(2012.4/26)
・作品のロケ地・舞台巡礼・・・アニメ「それ町」を見て平賀源内ゆかりの新田神社を訪問(2010.11/10)

*以下にも参加しています。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

|

« 小豆島ロケの「八日目の蝉」が日本アカデミー賞で10冠! | トップページ | いわき市で8月に「フラガールズ甲子園」&スパリゾート・ハワイアンズの復活 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アニメの聖地巡礼と町おこし。:

« 小豆島ロケの「八日目の蝉」が日本アカデミー賞で10冠! | トップページ | いわき市で8月に「フラガールズ甲子園」&スパリゾート・ハワイアンズの復活 »