2013年大河ドラマの八重さんは日本のナイチンゲール。
2013年のNHK大河ドラマは、震災と原発事故の影響に苦しむ福島県を応援する意味もあって、会津出身の女性の人生を描く「八重の桜」ということで、主人公の新島(山本)八重は、戊辰戦争(会津戦争)時、会津藩の一員として自ら銃をとって若松城籠城戦で奮戦したので、「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれ、後に、京都の同志社大学を設立した新島襄と結婚し、その生き方が大変颯爽としていたので、「元祖ハンサムウーマン」とも呼ばれています。
それだけではなく、(日赤の救護・防災ボランティアや戦史に関心がある者として)興味深いのは日本赤十字社の正会員となって、日清・日露戦争においては、篤志看護婦として軍の病院で働き、看護婦の社会的地位の向上に尽力したので、この功績で皇族以外の女性では初めて叙勲されています。
国際赤十字を設立したのはアンリー・デュナン(スイス人)、日本赤十字社を設立したのが佐野常民(佐賀藩士)、近代看護婦(師)制度を確立したのがフローレンス・ナイチンゲール(イギリス人)ですので、この意味で、八重は、「日本のナイチンゲール」とも言われます。
薩長土肥側からではなく、会津側の、さらに女性から見た幕末・明治の物語ということで、面白さにかなり期待していますし、(話の後半部分でまだ先でしょうが)日本の近代看護制度の発展に関わった人物の話という視点からも興味深いです。
*「八重を学ぼう、八重に学ぼう」 第Ⅲ期 日本のナイチンゲール―会津魂再び(同志社女子大学のサイト)
また、八重が会津戦争時に銃をとって戦ったということは、戦闘員として敵を倒したわけでもあり、看護婦となった際の心理描写がどうなるかも見てみたいところです。
*新島八重×同志社女子大学 コラム 「八重の撃った弾は誰に当たったのだろうか」
参考項目 : 新島八重と同志社(同志社大学のサイト) / 従軍看護婦 / 衛生兵
参考カテゴリー : 防災ボランティア
ちなみに、幕末に、品川区の浜川砲台で土佐藩が警備につき、坂本龍馬が勤務していたことは有名ですが、会津藩も品川台場にて警備についていました。品川周辺の台場が結ぶNHK大河ドラマのご縁でしょうか?(もっとも品川台場は今の港区・お台場海浜公園あたりですが)
参考記事 : 坂本龍馬ブロンズ像除幕式見聞記。島崎和歌子さんもお祝いに来場。(2010.11/13)
※これは大森ベルポート前、東京・品川区”桜新道”で華やかに咲く”八重桜” (^_^;) (2012年4月)。品川区の区章と同志社大学の学章が似ていると思うのは気のせいかな…。
直接は関係ないですが、第一次大戦時の徳島県鳴門市にあったドイツ兵捕虜収容所(板東俘虜収容所=”交響曲の第9番”が日本で初めて演奏されたところ)を舞台にした「バルトの楽園」という映画がありましたが、ここの所長で、主人公の、捕虜を人道的に扱った松江豊寿も会津藩出身でした。
*以下にも参加しています。
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