新作ヤマト2199はなかなかいい。
2013年4月7日から、毎週日曜日午後5時にTBS・MBS系列で放送の始まったアニメ「宇宙戦艦ヤマト」(1974年~)のリメイク・シリーズ「宇宙戦艦ヤマト2199」。
いままで映画館とブルーレイ・DVDなどでしか観られなかったのが、テレビでも見られるようになり、旧作をリアルタイムで見ていたファンにも嬉しい話です。
本編は、レトロなところと最新の科学情報や社会情勢の知識をうまく組み合わせてあり、人物描写も深くなっていて見応えがあります。
女性クルーも増えたし、メディック(医療系)や登場人物の生活関係の描写も細かくなりました。
(追記:旧作のガミラスはナチス・ドイツ的雰囲気が濃厚でしたが、2199のガミラスは人物の名前はドイツ風ながら、雰囲気や政治体制はむしろローマ帝国。また、ガミラス内部の権力闘争や政治状況も描かれていて、映画「ワルキューレ」のような話も今後出てくるかも。いずれにしろ、制作スタッフは相当に戦史や戦後国際政治史の知識もあるらしい。ヴァイツゼッカー元ドイツ連邦大統領の演説とか)
また、PV(プロモーション・ビデオ)など、いろいろ見ていると、他の名作アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」や「うる星やつら(たぶんビューティフル・ドリーマーじゃないかな)」、「超時空要塞マクロス」など(「機動戦士ガンダム MS IGLOO」や「地獄少女」とか最近のもあるようだ。その他、実写のSF映画や「Uボート」など戦争映画もあるかも)へのオマージュが随所に散りばめられているようで、興味深いです。
(追記:いやいや、もっと広範な作品にインスパイアされてるようです)
・・・ドメル将軍がアスカみたいなポーズをとっているし・・・。
「ヤマト」は、「スター・トレック」に出てくるアイデアをいろいろ先取りしていたり(例:ヤマトの”リゾートルーム”→ホログラムデッキ:Wikiによるとスタトレ・シリーズでは、「宇宙大作戦」時代ではなく、1987年のネクスト・ジェネレーションのシリーズで初登場)、乗組員が子どもでなく大人だという点で、日本のSFやアニメでは非常に珍しい部類に入る点も、注目に値します。
「2199」。今後の放送が楽しみです。
関連記事 : ファースト「宇宙戦艦ヤマト」が再びアニメ映画に。(2011.11/13)
そういえば、先日、旧ヤマトの沖田艦長の声を担当されていた納谷悟朗さんが亡くなられました。合掌。
*以下にも参加しています。
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 銀座で「うる星やつら」展を観てきました。(2024.10.10)
- 「PLUTO(アトム)」や「ガンダム」の世界に着実に近づくロボットたち。(2024.02.01)
- 不思議の田舎(くに)の眞人くん…映画「君たちはどう生きるか」観てきました!!(2023.07.16)
- JR稲城長沼駅のガンダム像を見てきました。(2023.06.01)
- コミック「PLUTO」がアニメに。(2023.03.01)
コメント