« 熱中症を予防しませう。 | トップページ | この8月で終了の東京名所。 »

2013年8月15日 (木)

終戦記念日の靖国神社。

Cimg0743
※↑国旗は半旗(弔旗)で、神社周辺の道路は警備の機動隊のバスの大縦列で渋滞も。

今年は特にいろいろ「話題」の多い靖国神社。平成25年(2013年)の終戦記念日の様子です。

※暑い中、参拝者と警官でごったがえしています。
Cimg0746

※団体の参拝客。手前にいるのは海外の報道陣。
Cimg0738

※海外マスコミもたくさんいました。
Cimg0737

※「有名人」の参拝を待ち構える日本の報道陣の大集団。
Cimg0742

※(下2枚)夕方になって、九段下交差点周辺で「抗議活動」を行う「団体」のお相手をする機動隊。酷暑の中、ご苦労さまです。
Cimg0754

Cimg0758

靖国神社の近く、九段下(九段南1丁目)には戦時中の生活や傷痍軍人に関する展示資料館昭和館しょうけい館)があります(西新宿には外地からの引揚者の労苦を紹介する平和祈念展示資料館というのもあります)。それに、千鳥ケ淵戦没者墓苑もすぐ近くにある。なお、いずれも国の施設です。

戦争時代の昭和の歴史を知るには行っておいた方がいいでしょう。いずれも国の施設ですが、それなりに充実した内容です。税金で運営されているのだから、なるべく活用すべきでもあります。ちなみに、戦前昭和の時代に特徴的なデザインの九段会館(旧軍人會館)は東日本大震災時の事故以来、閉鎖されています。

ちなみに、全国には靖国神社とは全く別に「軍人墓地」が点在していますが、私も含め、ほとんど知られていないですね。

*昭和館
 

*しょうけい館(今上天皇陛下がご訪問されたこともあります)  

…日本では傷痍軍人は高齢な方ばかりで社会全体の記憶は薄れていますが、アメリカでは第二次大戦後も、朝鮮、ベトナム、湾岸、アフガン、イラクなど戦争が続き、傷痍軍人の増加が社会問題化しています。日本の”勇ましいタカ派論議”はアメリカのものとは違って観念論ばかりのような気がします。

*平和祈念展示資料館(これは西新宿)  

稚拙なプロパガンダにのせられて、勇ましいことばっかり言ってると、次もまた「敗戦」を招くでしょう。そういうことは未然に防ぎたいもんです。

第二次世界大戦においては、日本は「無条件降伏」しました。完敗だったということ。それを今更「なかったこと」にはできません。また、「条件付き」降伏なら、あと半年でも1年でも早く終戦に持ち込めば可能性もないではなかったでしょう。が、当時戦争指導していたのは「軍部官僚」。自分に都合の悪いことは国が破滅するまで「先送り」していただけ。「軍部官僚」の「保身」(未だにやってるのがいるな。保身的言論活動が「生活手段」なのでしょうね)のために国民の犠牲が極大化され、あげくは「一億玉砕」(これでは靖国神社ももはや存続できません)と喚くに至った。これが「日本の戦時指導」の実相。

これも自虐かな? 国ごと自爆や自滅するよりマシでしょうね。

※靖国神社はここ。お参りの際は、世間を騒がす行動はやめましょう。

大きな地図で見る

*以下にも参加しています。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ 

憲法で「個人が尊重される」ことになっている我が現代日本ですので、個人的な戦後史の感想を書いてみると、下記の如し。

神風は確かにふいた。ただし、終戦後にまとめて…と思っています。

「アメリカが~アメリカが~」…。当たり前みたいに敗戦後に「アメリカ(だけ)に占領されてどーのこーの」いう人がいますが、日本は当時世界の半分の国から宣戦布告されていました。少なくとも当初から米英蘭中(仏)は敵国。最後にはソ連も交戦国。降伏後の日本占領は、ドイツのように「分割占領」される可能性が高かったのです。たとえ、アメリカ主力の占領だったとしても、対日強硬派のルーズベルトがもう少し長生きしていれば(原爆を京都に落としかねなかった。盆地で破壊効果の測定がしやすいから)、あるいはマッカーサーやニミッツのような日本に同情的な将軍でなく、ハルゼーのような「日本人は全部殺せ」式の強硬派がGHQにいれば、天皇制や靖国神社が占領されていた時点でどうなっていたか、考えた方がいいでしょう。ちなみに、横須賀の記念艦「三笠」の復元に尽力したのもニミッツです。

もちろん、アメリカは戦争の挙句の軍事占領で、特に真珠湾攻撃や捕虜虐待を恨んでいたし、既に東西冷戦中でもあったのだから、「善意の占領政策」ばかりだったはずはないが、(戦前の日本自身にもあった)民主化政策の推進「天皇制維持・財閥解体・農地解放」が、今の「民主的で自由で格差の少ないクールなハイテク先進国の日本」を作ったのは確か(当時の日本人は“マッカーサー神社”まで建てようとしたくらいだったが、例の「日本人は12歳」発言が誤解されて沙汰止みになった。「農地解放・土地改革」なんて、どんな国でも自国民で革命を起こしても無理。これこそ神風、という学者もいるらしい)。

日本占領軍で「スターリンのソ連」「シンガポール陥落(日本人は認識が薄いが、これは大英帝国を有色人種が初めて本格的に打ち破った世界史的大事件)と捕虜虐待の件で恨み骨髄の大英帝国」が大きな影響力を持っていれば、とてもこうはいかなかったでしょう。皇族や旧華族、財閥関係者や地主階級は全員シベリアに送られ、「東日本人民共和国」は押井守監督の映画「人狼」みたいな社会になり(反政府デモなんぞ起こしたら殺戮されるだけ。それがスターリン式)、天皇陛下がいなくなった「西日本国」だって、占領軍が去った途端にスペインのフランコみたいなのがでてきて、いつまでも政情不安のままだった可能性大です。

「なんでもアメリカのせい」式理屈は、「なんでも日本のせい」と吠える某隣国そっくり。「絶対報復してこない旦那様」相手に「甘えの構造」を見てるようで情けないですが、「言論と表現の自由」がほぼ制限なしで認められている現代日本は、誰でも好き勝手なことが言えて本当にいい国ですな(世の中に不満ばっかり言ってるのは、若者ではなく、あんたらですよ大「センセイ」)

そうでなくても戦争中、敗色濃厚になると、“必勝”でも“反転攻勢”でも、“敵軍撃破”でもなく「一億玉砕」とわめいていたのが、当時の日本の戦争指導者たち(念の為に言っておきますが、当時の超“エリート”集団)。自分で自分の国民の全滅=国家の自殺を叫んでいました。当時の世界情勢における「日本国の立場」なら同じ日本人として言い分もあるが、あんな政府や軍部の連中を弁護する余地があるとは全く思えませんな。連合国側からどう言われたかなど二次的な問題です。

倒産会社にたとえるなら、会社を潰した無能経営者を(取り巻きみたいな奴は別にして)一般従業員が弁護する義理などありえないでしょう。

※ちなみに、小泉元首相はA級戦犯が(こっそり)合祀されて以来、昭和天皇も参拝されなくなった(それ以前は普通に行っていたが、問題はほとんどなかった)靖国神社を参拝して、例によって中韓あたりにケンカをうったわけですが、「聖域なし」と称して、極端な防衛費削減を始めたのもこの御仁(一方で、天安門事件以来「反米帝・反覇権主義」→「反日」教育に切り替えた共産党が支配する対中援助をやめたわけではない)。いまは議員となった当時の女性財務官僚が防衛費大削減のためにデタラメな理屈を振り回して顰蹙をかっていました。しかも、この元官僚が「国防軍」創立の憲法草案作成の中心メンバー。案の定、「軍人の人権は制限する」と「憲法に明記」するという、軍人=囚人扱いの内容。支離滅裂でしょ。威勢のいいこと言ってる連中というのはだいたいこんなレベル(この点、古今東西どこでも同じ)。※

むしろ占領政策が甘すぎて(間接占領方式だったし、復興のための各種無償援助があった。直前の敵国から。普通は賠償金をふんだくられます。海外領土と現地資産は失ったが、お陰で以後“独立闘争のテロ”に悩むこともなくなった。また敗戦の「皇帝・王様」はまず間違いなく最低でも退位となりますが、昭和天皇はその治世を全うされました。十分すぎるほど奇跡的なことです)、日本人に「戦争に負けてもこんなものか」という甘い認識を与えたことと(“非武装中立”とか、自分で自分のことを“アメリカにマインドコントロールされているから解放が必要だ”とか主張する発想もここからでしょう。どっちも両極端で中2病的。子どもの駄々こねみたい。戦争中の”神国・日本は戦争に負けない”と同レベル。“神の国”なら戦争などしなくても相手国が何でもOKしてくれそうなもんだが、オボッチャマによく見られる“幼児的万能感”の一種。要するに現実認識が甘い)、軍部以外の「官僚組織がまるごと温存」されたことの方が問題かもしれません。

また、日米戦争は戦場は主に太平洋でしたが、戦争の発端は、太平洋の覇権を巡る争いではなく「中国大陸の利権」を巡る争い(アメリカの満州市場の門戸開放要求など)でした。ところが、第二次大戦後は中国は国共内戦で共産党が勝利し、東西冷戦中の東側・ソ連側になって日米共に何で戦争したのか意味不明になってしまい(アメリカ側も真珠湾奇襲の報復くらいしか記憶に残らなくなった)、さらに「ソ連」や「中共」という共通の巨大な敵がで きて、お陰で日米同盟が円滑に続いてきたという次第。

中国が共産党支配になった結果、日米戦争の意義は雲散霧消、その後、朝鮮戦争が起きて世界的には東西対立が激化しましたが、日本にとっては、大陸への未練がなくなり、朝鮮特需で日本経済は復活。自由主義陣営で経済大国への道を歩み始めます。戦後日本には都合の良い国際情勢ばかり続いて、まさに神風。

日本はあと半年早く戦争をやめていれば、東京大空襲も沖縄戦も原爆投下もソ連参戦による北方領土問題もなく、100万人単位の人命が失われずに済んだはずだが(靖国神社の祭神の1/3近くにあたる)、神風は戦後になってまとめてふいたと考えるほうが常識的だと、個人的には思います。

今だって別に自然災害以外に「逆風」が吹いているわけでも、どこかに表に出ない「国際的陰謀」があるわけではありません(2、3の隣国で分かり易すぎる敵意ならちょっとあるが)。

日本人が勝手に自分で将来を悲観しているだけ(そういう意味では確かに自虐的だ)。現代日本人は、明らかに有史以来、現代の世界的にも最も恵まれた状態にある国民の一つです。もっと自信を持ちましょう。

|

« 熱中症を予防しませう。 | トップページ | この8月で終了の東京名所。 »

身辺雑記・ごあいさつ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 終戦記念日の靖国神社。:

« 熱中症を予防しませう。 | トップページ | この8月で終了の東京名所。 »