小豆島版 「魔女の宅急便」(実写版) 観てきました。
※「魔女の宅急便」パンフレット(667円+税)
*「魔女の宅急便」 2014年 清水崇(たかし)監督作品 108分
面白かったです。
地元に近い(香川県)小豆島がロケ地だし、公開日の3月1日は映画の日、すぐ近所のキネカ大森で見られるということで、初回に観てきましたが、期待以上でした。
ストーリーはアニメ版のリメイクではなく、原作の小説(第1巻と2巻)に近いとのことですが、展開のテンポが良く、印象的なシーン(洗濯物をほうきにつないで空を飛び回ったり、キキが初めて自転車に乗れるようになるところなど。また、監督が「呪怨」シリーズの清水崇氏だけあって、“呪い”の話がからんだりで)も所々あり、アニメ版とは全く別の作品としてよく出来ていると思います。
*『魔女の宅急便』清水崇監督が激白 「呪いを乗り越えようとするキキは自分自身の投影」(夕刊ガジェット通信 2014.3/1)
少女の成長や人情話だけでなく、商売(仕事)の楽しさ&難しさや世間の怖さもよく分かる、新入社員が見といてもいいような内容でした。
***アニメ版ではキキを嫌う人物は出てこないし、悩みは一時的に飛べなくなったことだけでしたが、本作のキキはかなり世間の気まぐれに翻弄され(いわゆる風評被害)、飛ぶ方も一時的にできなくなります。アニメ版は青春モノ風でしたが、“魔女の修行”の話としては実写版の方が本筋に近いように思います***
寒霞渓や瀬戸内海など、小豆島近辺の風景もきれいです(ロケ地は小豆島以外の場面も結構ありますが)。
キキの飛行シーンはじめ、黒猫ジジや、かばのマルコなどVFXも違和感なく、よく出来てました。
※「魔女の宅急便」実写版・予告編
アニメ版と違って、飛行船と画家の少女(ウルスラ)の話は出てこず、舞台もアニメ版が(ヨーロッパ風の)大きな港町なのに対し、本作では日本の離島(コリコの島)の町が舞台ですが、“島の暮らしの話”的要素もあって、興味深かったです。
私としては、黒猫ジジが前半、ずいぶん味のある“演技”だったので、後半でももう少し冒険して欲しかったのですが(後半は、非行いや飛行少年のトンボの出番)。
初主演の小芝風花さんはじめ、俳優陣の演技も自然でよかったです。
ジブリのアニメ版も名作ですが、こちらもオススメです(ホントだよ)。
*「魔女の宅急便」(実写版)の公式サイト
*「魔女の宅急便」:原作者・角野栄子さんのサイト
関連記事 : ロケ地・小豆島。実写版「魔女の宅急便」(2013.12/16)
ちなみに、「神戸―小豆島ジャンボフェリー」が「コリコの島へ行こう!」特別協賛キャンペーンをやってます。
*以下にも参加しています。
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