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2014年9月26日 (金)

新刊紹介 : 「自衛隊に学ぶメモ術」

これはgood。自衛隊の現場で実践されている情報・思考の整理、情報の記憶・伝達方法のノウハウがコンパクトにまとめられています。

「自衛隊に学ぶメモ術」 (マイナビ新書) 918円(850円+税) 

自衛隊に学ぶメモ術 (マイナビ新書)

スマホもいいけど、人間の方はコミック・アニメ「攻殻機動隊」の世界のように電脳化されているわけではありません。アナログ・メモの効用は生身の人間では今でも大きいと思います。メモは日本語で“書き留め(書き付け)”。簡単で一目瞭然。メモ書きは“動かない(変わらない)”という利点もあります。

特に、自分の足と頭を使う、外回りのビジネス・パーソンやいろいろと「取材」する必要のある方、また、フィールド・ワーク(屋外での仕事)をチームで行う方々等には参考になるのではないかと思い、ご紹介です(私などは反省することしきりの内容でした…)。

以下、目次です。

第1章 情報伝達術! いつ、どんな状況でも的確にメモを取る力

メモを取る力も文字をまとめる力も同じ
すべての基本、「正・早・安・楽」
見て理解できるのがメモ
大きな字をメモする
目印は要注意
4つの要素でメモすべきことを予測する
やり方を知っていると手抜きができる
メリハリが成果を上げる
「正」を脅かす注意書き
アルファベットや矢印が早さを生む
「HND」方式でメモがグンと早くなる
ミミズ文字の撃退法
一つのムダもない「1330 DCP G2 G3」
「伝達あり、筆記用意」と「準備よし、送れ」
逆質問を習慣にする
文字は大きく、箇条書きに
余白をつくって読み返しと追加に備える
特に追記しておきたい、自分の考え
メモには「尻尾」をつける
メモはその場で取る
ラクをするなら予備は30パーセント持て
 
第2章 情報収集術! 現場で役立つ自然に負けないメモテクニック
 
戦闘服にもついているメモの便利機能
偶然の情報収集に備える
行動記録がアクションプランをつくる
記憶を過信してはいけない
インプットなくしてアウトプットなし
メモを片手に路地裏へ
事件は現場に、情報も現場に
足裏で情報を集める
情報の更新
日付は重要な情報
追記アイデアにも141001W
分解した順番に置く
メモの書き逃しをしないために
緊急性と重要性
「劣後順位」で優先順位を判断する
メモの価値を上げる記入の仕方
気が利かない人の共通点
目配り、気配り、手配りで情報を「収集」「発信」する
 
第3章 情報整理術! 一瞬でメモができる技術
 
「常在戦場」が自衛隊の基本
情報をできるだけ残さないのが自衛隊式
不要なメモをつくらないコツ
箇条書きのススメ
書き出しには「・」
文書も箇条書き
箇条書きの極意、結論から書く
本当の結論は何か
「一令一動」の原則
「てにをは」にはこだわらない
自分の言葉に置き換える
メモ帳1冊で情報の一元管理
メモ本来のスピード感と使いやすさを発揮させるために
情報の比較と重ね合わせ
認識の6段階とも言う、情報の解析方法
整理した情報を3次元で展開する
メモ帳は100円ノートを使う
物にはこだわらない
事前準備でメモ速度をアップ
講義や会議の目標に合わせた座席配置
話し方で聞き手の情報整理を助ける
情報整理を助ける発想(1)「狭差法」
情報整理を助ける発想(2)「目標は2つ持つ」
情報整理を助ける発想(3)「環境の特性を掌握する」
 
第4章 情報記憶術! 複雑な手順を一発で記憶するメモ術
 
メモは日記の一つ
日付を忘れずに
アルファベットのメモ術
矢印にも正・早・安・楽
情報の見える化で記憶に残す
指揮官の見える化
見える化のついでにリーダーのチェックポイントも
メモ帳のデータベース化はできないものか?
ページ番号と索引のつくり方
工夫の4要素で情報をアレンジする
「正・早・安・楽」や「工夫の4要素」で
余白は投資
読み返して追記する
大量の資料の読み方
らくがきも記憶術
図解で記憶力を高める
「一見」は記憶に残る
人の見える化。山本五十六の名言
 
第5章 情報ツール利用術! 自分に合ったツールを武器にする
 
メモの第一目的に合わせる
社内会議のメモが中心ならばA5判
ポケットに合わせてサイズを決める
制服を着た以上は覚悟する
社会では「100-1=99」でなく「100-1=0」
会社の支給品は使わない
モノはモノに過ぎない
メモ帳の特長を生かす
弱点情報をつかむ
自分から弱点情報を発信しない
罫線の強みと使い方
マス目を使いこなす
「ゴジラ」の意味は?
自分流のルール化

*その他、ご参考の本です。

自衛隊の仕事術 自衛隊の仕事術 160の金言集

思考の整理学 (ちくま文庫)  現場主義の知的生産法 (ちくま新書)

フィールドワークは楽しい (岩波ジュニア新書) 攻殻機動隊(1)

*以下にも参加しています。

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・・・もっとも、軍隊や自衛隊の話が絡んだ途端、ヒステリーを起こしたり(ちょっと前迄のサヨクの人)、“政治文学的感傷(軍国趣味とか)”に浸りたいような方(架空戦記に浸る最近のなんちゃってウヨクなどの人)などには、はじめからオススメしません。

軍国主義ならぬ「軍国趣味」の人の政治談義など、現代日本には将来にわたってお呼びでありません。むしろ「プロ」として「軍事」を考えるなら、経済や外交、地理的状況、内政などとのバランスの重要性が理解できているはず。

安全保障に関して、友邦なし・金もなし・情報なし、技術もなし、あれもこれもなしで、精神主義で国内治安ばかり締め付けてもどうにもならんでしょうが。大日本帝国のように。安直な懐古趣味や無能政府の強権主義など問題外です。

軍国「趣味」ならば、他人を巻き込まないで「個人だけ」でお楽しみ頂きたいものです。個人主義は嫌いかもしれませんがね(自称「愛国」ヒョーロンカが「軍議を開く」とか、ばかじゃないの?こういうのを「中2病のごっこ遊び」っていうんだよ)。

「美しい」とか「純粋」とかなんとか、「私的な」主観に基づく形容詞や副詞ばかり並べて大上段に何をどう言い繕おうが、合理的思考の出来ない人はスキルが全く上達しないし、お得意の「愛国的」な理屈も精神論も地に足がついてないから支離滅裂で空回り(外国の悪口で人気取りをする某隣国の連中と同じですな)。

こういう、「組織の一員としての自覚」ではなく、「私の考え=公の行き方(組織を私物化したいだけ、あるいは、虎の威を借る狐みたいな人)」式思考の人は、うるさくて迷惑なだけで、会社にも社会にもお国のためにも、全然役に立たないので(全体主義国の軍隊ですら作戦に一番邪魔なのが「政治将校」)。

本当に、いいもんですよね。日本が「何を言っても自由な、個人を尊重する国」なのは。わが国で出版活動がこれだけ盛んで、あらゆる種類の「モノカキ」が生計を立てられるのも「自由」のおかげ。

全体主義の国だったら、内容の如何を問わず「お上のやることに口出しした」だけでブタ箱行き。自称「国士」など、本職の役人組織から見ればただの「目障りなバカ」に過ぎません。

例えば、「国家と秩序と歴史と道徳」大好きのセンセイが(個人的なお手紙などを除き)、公にする文書に、昭和初期限定方式(日本語表記は時代により変化が激しいのが特徴)の旧字体・旧仮名使いで文章を書くというのは、「お役所」から見ると「政府方針に反して現代国語秩序を乱している」行為そのものに見えています。「俺様が国家なり」という意識だから全く自覚していないでしょうがね。それがアナタの「立場」です。ワガママなのはオタクなんです。

歴史的仮名遣いをやめて、かなを発音どおりの表記にしようという運動は、敗戦後の国語改革だけでなく、既に戦前からありましたしね。だから、今でも殆どの国民にすんなり受容されてるわけでして。実用的だし。そんなに「歴史的表記」にこだわるなら、明治の言文一致運動からさらに遡って、いわゆる「古文」で文章をかけばよろしいでしょう。でも、そこまでは嫌だし出来もしないんでしょ?本当に社会に対して不平ばかりい多くてわがままですねえ。センセイは。

よかったですね、センセイ。「国語審議会」に「取り締まり権限」がなくて。

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