防災を考える予備知識・・・「地学」のお勉強。
地震、台風はもとより、火山の噴火や竜巻など、ありとあらゆる自然災害が次から次へと襲来する割には、「地学」の教育が極めて貧弱なわが日本。
履修する若者が長年少なかったということは、専門の学者も、関連技術者も、地質や気象に関する事業や技術について役所や議会で予算を査定する専門家も、マスコミ等での評論家も少ないわけで、要するに関連する人材の層が薄く、知識も普及していないということ。
日本には、自然に親しむ「ジオパーク」も多数あるのに、もったいない話です。
「地学」の分野は、地味~~な地質学だけでなく、実は総合学問である「地球科学」。
資源や気象、宇宙も関わり、当然、エネルギーや農林水産業、国土開発、海洋開発や宇宙開発、防災・防衛などにも深く関連するのだから、これは由々しき事態ではないかと、個人的には思っています。
が、これが、入門書的関連書を探しても、やっぱり、いわゆる「理系」の本の中では、化学や物理、生物などの分野に比べると(受験問題集を除いては)、すご~~く少ないのが印象的(検索しても出てこない。竹内均先生がご存命のころの科学雑誌Newtonは結構、熱心に特集していたような気はしますが)。
そういうわけで、とりあえず、「地学」全般を一般の人が俯瞰(ふかん)できる本をご紹介です。
ちなみに、今回、高校の「副読本」の「図表」とか「資料」とかのご紹介が多いのですが、これは、例えば、国語や社会科の分野でも、「便覧」とか「資料」は、いわゆる「ハンドブック」的に情報が網羅されていて、見た目もカラーできれいだし、一冊あると便利です(国語便覧では古典から現代に至るまでの文学作品の著者や時代背景の説明、資料、文法、俳句、漢文、作文の手引などなども載っていて、大変に“実用的”)。
一部の無責任ヒョーロンカやセージカの幼稚な「外国陰謀論」を聞く前に、こういう本で学習し直しましょう。大人になってから読むと別に難しい内容ではないですよ(全部暗記しろと言われれば苦痛ですが)。
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