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2015年2月18日 (水)

“ソビエト型交渉術”… (-_-;)。

最近見つけた文庫本に面白い話が載っていました。

書名は「FBIアカデミーで教える心理交渉術 -どこでも使える究極の技法-」(本体850円+税)で、著者はハーブ・コーエン氏という人。「ウィン・ウィン」の言葉の生みの親だそうです。
FBIアカデミーで教える心理交渉術 (日経ビジネス人文庫)

内容は、交渉相手と「Win・Win」な結論に至るための実践的な交渉術の紹介(交渉の三要素は情報・時間・力。交渉には人間的な関係が重要など。なお、“手強い交渉相手”として日本人もでてきますで、そちらは読んでいただくとして(手抜きですみません m(__)m )、本文中に、あまりよろしくない交渉術として紹介されているのが「ソビエト型交渉術」

その特徴を列挙すると、
特徴1:自分たちと取引する以外ないと思わせる
特徴2:権限がトップに握られている
特徴3:コケおどしの感情戦術
特徴4:相手の譲歩を弱さの弁明とみなす
特徴5:譲歩する場合でも出しおしみする
特徴6:期限を無視する

で、これに「強引に既成事実を作ってから交渉に臨む」を付け加えれば、まさに、旧ソ連やこの手法を直伝された、大陸の中国や北朝鮮、そして現ロシアの、特に最近の強硬な外交姿勢そのもの(どっかの国の役人などにもこのタイプがいそうだが…)。

日本の隣国ばかりで日本人としては頭を抱えたくなりますが、日本側としても特に、「特徴3:コケおどしの感情戦術」にひっかかって、こちらも感情的になるのではなく(日本人はどうも情緒的なので)、相手の手の内を知った上で、関係当局も含め効果的な対応をしていきたいものです。

一般ビジネスだけでなく、ニュースを見るときの参考になりそうだと思い、ご紹介です。

追記 : こういう“ソビエト型”の御仁は、一部の天下り官僚とか嫌われ者の権威主義者など、日本でも時々います。しかし、こういうタイプが威張り散らしている組織は、早晩破綻しますね。実際、ソ連という国家ですら崩壊しましたから、まして、その辺の組織などは何をか言わんやです。

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