“東大TV”で「ピケティ」講義…。
今話題の、フランス人経済学者トマ・ピケティ博士の世界的ベストセラー「21世紀の資本」。
資本と経済、格差の問題を、膨大な資料を駆使して解明し、世界中で議論をまきおこし、日本にも招かれて、あちこちで講演しました。
そのうち、東京大学での講演の模様が、東大のHPにある「東大TV」で公開されていました(Macでは再生できない場合があるようです)。
*「21世紀の資本(日本語音声)」(2015.1/31の講義。日本語は同時通訳)
「TV」といっても、NHKのETVや、放送大学のような電波の放送によるものではなく、科学技術振興機構(JST)の「サイエンス・チャンネル」同様、ネット上で動画を公開しているもので、欧米はもちろん、日本の他の大学でも、講義をいろいろ公開しているところがあります。
このように自分に興味ある分野の他、話題の学者が直接講義しているのを(日本語で)見られるのは大変興味深いです。「東大TV」でもいろんなジャンルの講義がUPされています。
特に「21世紀の資本」は700頁以上もあり、お値段も6000円近く。難しい話を噛み砕いて解説してもらえる「公開講座」はありがたいです。
各大学では、収集物の博物館があったり、公開講座やネット上の公開講義など、一般向けにいろいろな情報提供をしていることが多いです(無料も有料もある)。興味のある分野のものがあれば、お得に活用できると思います。
*↓こちらは、日本記者クラブでの会見の様子。まあ、ピケティ氏に関しては、既に非常に多数の動画がUPされていますが。
※トマ・ピケティ 仏経済学者 『21世紀の資本』 2015.1.31(jnpc)
参考記事 :
・ 平清盛に梅ちゃん先生。NHKドラマ関連の展示をいろいろ見てきました。…うどんも食べた。(2012.7/15)・・・国学院大と東邦大学他の展示など。
・新刊紹介 : 「経済思想の巨人たち」(2013.12/15)
まあ、日本の国公立大学は「建学の精神」がないところが多くて、こういうところの「エリート」さんは、得てして「手段自体が目的化」して、あさっての方向に暴走することが多いので、なるべく幅広い教養を身につけてほしいものです。
(大局的な見通しや戦略、哲学がなく、目前の事象にだけ反射的に行動する、お受験エリートさんが、官公庁や政治家などにもよくいて、困ったものです。当然ながら、こういうヒトらほど目立ちやすいマスコミ報道に踊りやすいし。パブロフの犬じゃないんだから…)
「健康のためなら死んでもいい」のうちは笑い話で済むが、戦中の軍部官僚の如き「国体護持のために一億玉砕」となると、お話にもなりません。
*以下にも参加しています。
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