やっと届いた「東京防災」ブック。
都民の防災意識啓発のため、東京都が都内全世帯に無料配布した「東京防災」の小冊子。大規模災害対応の他、防災訓練のやり方や救急法、テロ遭遇時の対策まで網羅してあって、内容が充実していると、早くから評判のようです。
しかし、2015年の9月中に配布されるはずのものが、なぜか我が家には10月になっても届かず・・・。10月中頃に問い合わせして、その後1週間ほどして、ようやく届きました。
内容自体は、東京都防災ホームページで紹介されているのですが、災害時にネットが使えるかどうか分からないし、やっぱり機械では見づらいし、小冊子(ハンドブック)の方がありがたいですね。
それに、今回問い合わせて再認識したのが、東京都でも防災担当部署は「防災局」ではなく、総務局の中の「総合防災部」だったこと。
この防災ブックのようなものすら作らず、東京が首都なんだ~、国防だ~安保だ~といっていた前の知事も、防災部を局にしようとは思わなかったようです。
まあ、他県なら「防災課」がせいぜいだとはいえ、「オレ様が首都なり」の大言壮語に見合った組織体制は作ってない。単に「自衛隊(軍隊)なら万能」だと盲信して(どこの国でも、こういう輩が無謀な任務を現場に強要して、兵士の犠牲者を増やすのだ)、防災訓練に自衛隊を駆り出していただけのようですな。
もちろん、関連各官庁・団体との日頃からの交流は重要ですが、自治体の長なら、自衛隊(国の管轄)より、消防・警察(自治体の管轄)の態勢強化に注力するのがスジでしょうね。
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で、この「東京防災」を作る際に、参考にしたとかしなかったとか言われているのが、下のスイス政府発行の「民間防衛」。実は40年以上も前(冷戦中)の制作で、内容は「防衛」主体で「防災」の話はなく、冷戦の終わった今では使われていない模様ですが、さすがに中身が具体的で、組織的救護活動や日頃の備蓄品などの点では大いに参考になります。両方読み比べるのも、勉強になるかもしれません。
(”サヨクの亡霊”との戦いを継続中で現場実務が嫌いな方々は、この本の対プロパガンダ工作のとこばっかり紹介したがりますが、そんなとこより、救護活動の項目を読んでください)
(もっとも、今では、スイスでも、地下シェルターなどはかなり民用転換が進み、空軍も実質、日曜はお休み状態だとか。欧州全体では中東からの難民問題を抱えてはいますが、基本、スイスはたいへん平和のようです)
また、実際に被災された方の体験に基づいて編集された右の本「子連れ防災実践ノート」のような本も、特に家族で防災を考える際には参考になると思います。
↓こちらもオススメ。表紙や「SAS(英国特殊空挺部隊)式」のイメージと違って、内容は日常生活に密着した内容で、シーン別にアドバイスが有ります。それと、家族のある女性向け。
*以下にも参加しています。
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