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2017年1月23日 (月)

リアル図書館戦争の時代…戦前の「検閲官」展

東京は千代田区役所内にある千代田図書館(リンク先はFacebook)で、戦前に、出版物などの「検閲」を担った「検閲官」に関する展示が行われていました(2017年1月23日から4月22日まで)。

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小説・アニメ・映画の「図書館戦争」で描かれたような図書検閲が、かつての日本でも実際に行われていた時期があり(近隣大陸各国などでは今でもやってます)、その業務に携わった人たちや検閲図書の実例の展示です。

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権力側がいくら検閲や情報コントロールをしても、情報というのは必ず国民の知る所となるのが常ですが、「公然の秘密」を誰もが知っていても、それをおおやけに議論できないようでは、結局世の中の問題は放置されたままになり、いずれ社会全体が破綻します。

トランプ新米大統領やどっかの国のソーリ殿は、気にいらないメディアに攻撃的ですが、オバマ前米大統領は、退任前の最後の記者会見で「メディアは権力者に対して疑い深くあるべきだ」と言ってました。

メディアもほとんどが「営利企業」だし、ニュースになるのは「普通でないこと」が多く、完全に公平とか正確とかがあるわけないので、当然批判はあるべきですが、議論ができる事自体が重要なので、最近多いメディア自体を「つぶせ」とかいうのは、明らかに行き過ぎ(第3者が「広告を止めろ」なんて、純粋に営業妨害。違法行為になります)。そんなこと言ってる「評論家」「識者」自体がメディアの「中の人=利益集団の一員」なのに、ほんとに滑稽、というか出来レース。読者・視聴者は、その辺りにも「リテラシー」を持って見てないと、ある日突然ハシゴを外されますから注意が必要です。

また、ネット社会の今日では、ネットで情報が拡散しやすくなる一方で、逆に、中国のネットポリスだとか、アメリカのエシュロンだとか、近日公開の映画「スノーデン」に出てくるCIANSA(米国家安全保障局)による全通信の盗聴・監視などが問題になっていて、世界中の個人の生活までが脅かされています。

千代田図書館での展示物は、70年以上も前の話のものですが、わが国における検閲の実例の展示は興味深いです。

なお、同図書館では、検閲に使用された本が「内務省委託本&出版検閲コレクション」として保存されているそうです。

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…で、そのNSAですが、昔アメリカのTV局CBSの「60ミニッツ」(を日本のTBSが放送していた)で見たところでは、以前は「存在自体が秘密」で「予算も活動もノーチェック」。職員は「自分で自分の勤務評定」を書いて、絵に描いたような公務員パラダイスだったとか。今でも「テロ対策のための情報監視」とかいっても、結局コンピューター任せの監視じゃないかと想像されます。全自動=完全無責任ということ。恐ろしい話です。

それから、戦前の日本で検閲にあくまで抵抗した言論人に香川出身の宮武外骨と言う人がいましたが、世の自由のためには、こういう反骨精神が重要ですね。

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「笑の大学」三谷幸喜監督の映画。戦時下の日本での検閲官と劇団員の対立と交流が描かれます。上記の「検閲官展」でも、検閲官であると同時に劇団員としても活動したという変わった経歴の人が紹介されていました。

あとは、恐怖の管理社会を描いた古典的SF作品を。

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