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2017年2月 1日 (水)

方言アニメが花盛り。

早いもので今年ももう2月。年末まであと333日です。\(^o^;)/

さて、昨年(2016年)は、「君の名は。」「この世界の片隅に」「聲の形」「ズートピア」など、アニメ映画、それもロボット系やSF系以外の生活ドラマ系アニメが豊作な年でしたが、特に日本映画の「君の名は。」(岐阜県飛騨市など)・「この世界の片隅に」(広島県呉市)では、舞台となった地元の方言が効果的に使用されていたのが印象的でした。

で、先日、YouTubeで動画CMを見ていると、(香川県出身の私にとって)なにやら見慣れた風景と聞いたことがあるような方言が使われたアニメがあり、よくよく見ると「ひるね姫」という、備讃瀬戸大橋のたもと、岡山県倉敷市児島(瀬戸内海を挟んで香川の対岸。ちなみに、両県のTV局は双方の県を放送サービスエリアにしているので、地方ながらNHKと民放地上波5局が全て見られます)と東京を舞台にしたお話のようで、瀬戸大橋の風景と瀬戸内地方の方言(本作では岡山弁)が頻繁に出てくるらしいです。

※映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』本予告

公開は今年(2017年)の3月18日の予定だそうで、予告編を見る分では、こちらもなかなかおもしろそう。期待したいです(ちょっと「サマーウォーズ 」と「ももへの手紙 」のような雰囲気があるかな。監督の神山健治氏が演出したこともある攻殻機動隊シリーズのタチコマみたいな動きでサイドカーが登場する場面もある)。

また、うどん県高松市の方言(讃岐弁)が使われていた最近のアニメでは、TVシリーズの「うどんの国の金色毛鞠」がありました。

※「君の名は。」予告編

※「この世界の片隅に」予告編

※「うどんの国の金色毛鞠」PV(プロモーション・ビデオには方言でてこんけど。)

(アクセントが“ちょっと違う”のは目をつぶりましょう…^_^;)

*方言が特徴的な過去のアニメ作品はこちら
  →  ・おすすめ方言アニメランキング(あにこれ)
        (あ、こんなにあったか…)

もっとも、私の場合(高松市育ち)、地元の方言で話されて苦労なく理解できるのは、瀬戸内地方~関西~南関東の間と北海道ぐらいで、沖縄と言わず、九州・北関東・東北地方の方言でも、知らない単語がしばしば出てきて戸惑ったことがあるので、あんまりディープな方言が使われた内容だと、そのうち字幕がないと分からない作品が出てきたりするかもと、心配ではあります。

とは言え、言葉は地元文化と密接に関係していますし、“聖地巡礼”もやりがいが出てきそうですから、今後も、方言や地域色豊かな作品がいろいろ製作されればいいですね。

なお、方言に対して、日本全国共通で使われる言葉のことをよく「標準語」と言いますが、私は「何が“標準”なんや。勝手に決めんな」という気がするので、「共通語」と言ってます。

ちなみに「聲の形」では、舞台のモデルとなった岐阜県大垣市の方言はほとんど出てこないようですが、手話が出てきます。

※「聲の形」ロングPV

参考記事 :
・映画のアニメ・特撮モノの当たり年だった2016年。(2016.12/27)
・アニメの聖地巡礼と町おこし。(2012.3/8)
・綱引きの掛け声は?…当たる方言チャート(2014.6/1)

↓こちらは「ひるね姫」にちなんで、“夢見るお姫様”系の古典的(?)作品と、東京-地方を結んだ人情話の名作映画・小津安二郎監督の「東京物語」。それと、“四国の玄関口”である、香川県(讃岐・うどん県)を舞台に、地元方言(讃岐弁)と関西弁、東京言葉などが入り乱れる映画「UDON」と、その他参考作品。一番下の蜘蛛みたいなのが、「攻殻機動隊」に出てくる「タチコマ(多脚戦車)」(のプラモデル)。

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コメント

ひるね姫、面白そうですね。しかしどうも「君の名は。」がブレイクして以来、中途半端なSF混じりの現代アニメに偏ってきている・・・柳の下のドジョウを狙ってるっぽく感じられます。

方言を使うことで、ローカル感を出して、親近感を感じさせようという狙いがあるのかな。同じ地方じゃなくても標準語じゃないところに共感する人は多いのかもしれません。

私の期待は・・・宇宙戦艦ヤマト2202。これでしょう。今回は映画ですが、2199同様、テレビシリーズになるくらい作ってくれればいいなぁと思ってます。

攻殻機動隊、私も大好きです。全部見てます。が、今度のスカーレットヨハンソンの実写版は・・・・どうかと思うので、観ない予定です。(笑)

投稿: けいつ〜 | 2017年2月 2日 (木) 06時35分

コメントありがとうございます。(^^)

「がんばる女子高生」と「ちょっとファンタジー&お国言葉」は、ロボットものに続く、最近のアニメの鉄板ネタかもしれないですが、さすがに多くなってきましたね。これも「日本製」によくある集中豪雨式かも。実情は製作会社に細かい設定を考えるゆとりが無いだけなのかも知れませんが。

「ヤマト2199」は良かった!
地球もガミラスも滅亡寸前だった昭和のヤマトに比べ悲壮感はあまりなかったけれど、特にガミラス側の事情が面白かったし、地球側のアホ官僚の描写も、実物をいろいろ(嫌というほど)知っているので興味深かったです。「2202」も期待。

「攻殻機動隊」は硬派SFの雄ですね。個人的には政治ネタより、犯罪ネタ系をもう少しやって欲しいですが、これほど作り込んだシリーズも珍しい。ハリウッド版は…「マトリックス」もどきに終わらなければいいですが…。「ゴジラ」もやっぱり日本版の方が良かったし。(・_・)

ちなみに、ご当地庶民アニメの最高峰は川崎市溝口が舞台の「天体戦士サンレッド」ではないかと思ってます。“かよ子”さんは香川出身だそうですし。\(^o^)/

投稿: cocobravo | 2017年2月 2日 (木) 12時44分

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