「スター・ウォーズ 最後のジェダイ(Ep.8)」観てまいりました。

(※劇場用パンフレット・税込み1000円。152分)
ん~~~~一言で言って「ディズニー・ストーリーの詰め合わせ」。やっぱり、「スター・ウォーズ・オブ・ザ・ディズニー」なのでした。
主役は前作「フォースの覚醒」同様、フォースに目覚めた(昭和SF風に言えば超能力を持ったエスパーかな)若くてきれいなレイ(デイジー・リドリー)で、これは「シンデレラ」のシンデレラ系。
で、準主役はダース・ベイダーのあとを継ぎたかったカイロ・レン(アダム・ドライバー)でも、ストーム・トルーパーを脱走したフィン(ジョン・ボイエガ)でも、名パイロットのポー・ダメロン(オスカー・アイザック)でもなく、女性整備士でまんまる顔のローズ・ティコ (ケリー・マリー・トラン)。話の中盤3分の一くらい、フィンと一緒に大活躍。
つまり、こちらは「リロ・アンド・スティッチ」のリロ系なのでしょう。
で、その他の方々は、もはやルークもレイアもヨーダも森の精霊とか魔女扱いだし、ポー・ダメロンのようにハンサムであってもお気楽2枚目キャラ扱い、まして人間以外の異星人は森の小人かゴブリンの役回りに。
キャラの違う女性2人が話の中心軸にいて、それぞれ波乱万丈な体験をするというのは「アナと雪の女王」をちょっと連想しました。男の方のハンサムガイが、真面目そうだけど悪人、いいヤツだけどお調子者と2タイプ登場するとこも似ています。
要するに「中心女子」が、周りの人を引っ掻き回したり、助けられたりしながら、何かを成し遂げようと東奔西走するという筋立て。シリーズ物なので、単発のディズニー作品のようにハッピー・エンドばかりとは行きませんが、かなりそれに近い作りです。
◎後から追記 : 悪い権力者と戦う純朴なヒーロー・ヒロインのディズニーの冒険物語といえば「アラジン」。“魔法”も“精霊”もいっぱい出てくるし、絨毯で空を飛べるし、そうかあ、本作はやっぱり「ディズニー・ウォーズ」だったのね。
また、作中で、ダーク・サイドを継承するつもりらしいカイロ・レンが言ってましたが「古いものは滅ぼす」という感じで、全体的に旧世代引退のお話でもありました。
まあ、1977年の最初の「スター・ウォーズ」(Ep.4 新たなる希望)は、ジョージ・ルーカス監督が「家族で見られる健全なスペース・オペラにしたい(それまでスペース・オペラものはセクシー路線が多かった)」(「インディ・ジョーンズ」シリーズについても単純な娯楽作品にしたい)といってたのに、その後、ルークとダース・ベイダーが親子だったという設定になってから、やたら血筋が絡んだりして、どんどん重い話になってきていたので、初心の精神からすれば、本作は原点に近いのかもしれません。
「健全娯楽作品」か「新たなる神話」か、ということで、「スター・ウォーズ・シリーズ」のファンの間で賛否両論になるのは分かる気がします。
私は、まあ、どっち系の話も観ますけど。(^_^;)
*関連記事 : 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」観てきました。(2015.12/28)
それと、ディズニー作品ではないですが、一般論で言えば、田舎の普通の若者が旅に出て、善と悪の壮大な争いに巻き込まれるという点では「指輪物語」「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット(の冒険)」に通じるものもあるような気もします。
※「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」本予告
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*以下にも参加しています。

…それにしても、ファースト・オーダーは見かけだおし。なんやねん、あのオッサンは。まさにディズニー・アニメに出てくる(オマヌケ)悪役。あの程度の者にすぐ権力を乗っ取られた共和国のみなさんも反省が必要です。で、真っ赤っ赤な日本の甲冑みたいなのを着た衛兵(エリート・プレトリアン・ガード)がチャンバラをたくさん見せてくれるけど、よくよく考えると本来の任務を全く果たせていないという話なのだった。
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