「こんぴら狗(いぬ)」の本出てました。
先日、東京・千代田区役所10Fの食堂で昼食をとったあと、9Fの千代田図書館に行こうとして、子ども室の児童書コーナーの前を通ったところ、今年が戌(犬)年であることにちなんだ「いぬのほん」のコーナーがあり、なにやら興味深い本が表紙をこちらに向けて立っておりました。
題名がズバリ(?)「こんぴら狗」。江戸時代にあった犬の金ぴら代参を素材に取った児童向け小説で、讃岐出身の私は、思わず、おおっと思って手に取ったのでした。
奥付を見ると昨年(2017年)12月に出たばかり。著者は今井恭子氏。動物行動学にも詳しい児童文学作家さんとのこと。くもん出版・1620円です。
その場で少し中を見た程度ですが、江戸時代が舞台のこんぴら狗代参ロード・ムービー…いや道中記。児童書とは言え、342頁もある単行本。分量もなかなかだし、興味深いです。
※千代田図書館・児童書コーナーの「いぬのほん」コーナー。なお、写真は図書館職員立ち会いで撮影しています。(^_^;) 下の写真は、讃岐の金刀比羅宮本宮参道の階段途中にあるこんぴら狗の銅像※
※↓こんなのもある。
ちなみに、「東海道中膝栗毛」を書いた十返舎一九は「金毘羅参詣膝栗毛」も書いてます。残念ながら現代語訳はないようですが。興味のある方は、国会図書館デジタルアーカイブなどで見られますが、その前に古文書(くずし字)の読み方の学習が必要かも…。また、CDの清水次郎長伝は森の石松金毘羅代参の浪曲です。
*以下にも参加しています。
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