キネカ大森に“政府”からお祝い花が…!?
東京・大森の「キネカ大森」の名画座プログラムで、現在「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・2016年)と「激動の昭和史 沖縄決戦」(岡本喜八監督・1971年)の2本立て(2018.2/17~2/23)をやってますが、なんと、というか「シン・ゴジラ」のトークショーがあったから当然なのか、岡本喜八監督の人徳なのか、官邸・内閣官房・防衛省・統合幕僚監部の方々からお祝いの花が贈られていました。
(…といっても「シン・ゴジラ」に出てくる役名の人たちでしたが。(^^;ゞ 一瞬信じ込んでしまった)
岡本監督の映画には、けっこう政府や軍部不信の内容のものもあるのですが、現実世界では、災害派遣などで、自衛隊への国民の信頼が高まってきたという社会情勢や、映画撮影に協力的になったという役所の意識の変化もあります。
ちなみに、「沖縄決戦」は、デジタル上映が主流の今では珍しい35ミリ・フィルムの上映。本編が長いのもあって(148分)、映写機にフィルムを掛け替える時間=インター・ミッション(休憩時間)もありました(フィルム自体も相当使いこまれてましたね)。
また、「シン・ゴジラ」は大田区など大森周辺も多数登場する、このあたりの“ご当地映画”でもあります。
参考記事 : 東京・城南”地元映画”…「シン・ゴジラ」観てきました。(2016.7/29)
それから岡本監督には、ほかに「日本のいちばん長い日」や「肉弾」、「ブルー・クリスマス」、「ダイナマイトどんどん」「大誘拐」など著名な作品が多いですが、私としては「独立愚連隊」「同・西へ」がおすすめ。日本の戦争映画には珍しいアクションとサスペンスのストーリー展開で見せる手法が秀逸(反戦映画は他にいくらでもあるし、そもそもドキュメンタリーではないので。なお、製作当時は西部劇が大ヒットしている頃で、そのテイストを取り入れているとのことです)。主演の佐藤允さんがなくなった時に、あまり大きいニュースにならなかったのは残念でした。それと、ここで挙げた作品はじめ1960~70年代の戦争映画に「若大将」の加山雄三さんがよくでているのですが、もちろん今もバリバリ現役。すごいですね~。
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