不思議の田舎(くに)の眞人くん…映画「君たちはどう生きるか」観てきました!!
宮﨑駿監督の10年ぶりの新作アニメ映画「君たちはどう生きるか」観てきました!!
第二次大戦中の疎開先の父の田舎の屋敷で、眞人(まひと)少年が経験する家族や親しい人たちを巡る時や次元を超えた不思議なお話。眞人少年を異世界へ誘うのは白ウサギさんではなくアオサギおじさん。
本作品は、公開前の宣伝も試写もパンフレット販売も当面なしという、製作のスタジオ・ジブリの徹底した秘密主義のおかげで、映画館でも関連グッズがポストカードかクリアファイルくらいしか置いてなかったので、パンフレットぐらいは後日早めに販売してもらいたいものです。いろいろ謎が多くて、一回見ただけではちょっとわからないところが多かったので。
しかし、キャラや背景の設定など、今までの「風の谷のナウシカ」からはじまり、その後に続く各ジブリ作品を思い出すところが随所に見られて、宮﨑監督作品の集大成的な意味合いもあるようで、新作というだけでなく、ジブリのおさらい的な面からも楽しむことができました。
ちなみにタイトルの「君たちはどう生きるか」は、作中に戦前戦後で何度もベストセラーになった同名小説が登場はしますが、直接的にはあんまり関係無い気がします。ジャンル的には、コペルくんよりはアリスちゃんのかな、という感じです。
ちょっとネタバレ的になりますが、眞人くんがこれからどう生きるか、というよりは、彼の周囲の大人が今までどう生きてきたか、の話の方がメインであった気がします(「主人公がどう生きるか」が主眼の作品と言えば、今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の方が近いかも)。
ざっくり言って「竜とそばかすの姫」が細田守監督版の「美女と野獣」で、「君たちはどう生きるか」は宮﨑駿監督版「不思議の国のアリス」、という感じです。
眞人少年が戦後成長したら「コクリコ坂から」的なお話が展開し、眞人父には「風立ちぬ」、眞人母”たち”には過去に「思い出のマーニー」のようなお話があったかもしれない、ファンタジー部分は、異世界に迷い込むシチュエーションは「千と千尋」で、異世界では「ナウシカ」や「もののけ姫」「ポニョ」「ハウル」などの世界を彷彿とさせる、そんな感じの作品でした。
なにはともあれ、「クシャナ軍団長…もとい、インコ大王に歓呼三声‼️」 (^_^;)
参考:
*映画「君たちはどう生きるか」レビュー(インプレス Game Watch 映画・特別企画)
君たちはどう生きるか 岩波文庫 吉野 源三郎
不思議の国のアリス+鏡の国のアリス 2冊合本版 角川文庫 ルイス・キャロル ebook
風の谷のナウシカ 3 アニメージュコミックスワイド判 宮崎 駿
コクリコ坂から DVD 宮崎吾朗
宮崎駿監督作品集 Blu ray 宮崎駿
*以下にも参加しています。
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