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2024年5月の4件の記事

2024年5月10日 (金)

京都・奈良国立博物館歴訪。特別展「雪舟伝説-画聖の誕生-」と「空海 密教のルーツとマンダラ世界」観てきました。

今年(2024年)のG.W.は、京都国立博物館で「雪舟伝説-画聖の誕生-」(2024.4/13~5/26)と、奈良国立博物館で「空海 密教のルーツとマンダラ世界」(2024.4/13~6/9)が開催されていますが、いずれも他の都市を回る巡回展がないとの由。

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そういうわけで、G.W.の天気の良い日を選んで、東京から日帰りで観に行ってきました。国宝・重文てんこ盛りで、「雪舟展」では雪舟本人の作だけでなく、影響を受けた後世の画家たちの作品も体系的に展示され、「空海展」では修復された後初めて展示される曼荼羅図もあるなど、見ごたえのある内容の濃い展示でした。

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新幹線はGW中は「のぞみ」が全席指定なので「ひかり」の自由席で。行きは連休中でものすごい混雑。スーツケースの人も多くて通路が立ち客で埋まるほどでしたが、帰りは夜だったので余裕の空席。京都・奈良においては、府県が隣り合っていて、地元の鉄道の接続も良いのと、両博物館は駅から近いし(徒歩20~30分以内)、今回は訪問できませんでしたが、周辺に名所・見どころが集中しているので観光するには大変便利。当日は関東から関西にかけてもずっと晴れだったので、どこも外国人含めものすごい人出でした。

※京都国立博物館

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※奈良国立博物館

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食事に困ったけど(どこのお店も混んでるか、価格が高いか、あるいは両方)、弾丸ツアーのしがいのある一日でした。下の写真は夕方の京都駅周辺。

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関連記事 : 東博・特別展「法然と極楽浄土」に行ってきました。(2024.5/1)

※京都国立博物館「雪舟伝説」(インターネットミュージアム Internet Museum 2024.4/17)

※かつてない空海展開幕!「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」奈良国立博物館で6月9日まで(美術展ナビ 2024.4/24)

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2024年5月 3日 (金)

古代ローマと江戸の浴場文化「テルマエ展」観てきました。

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「テルマエ・ロマエ」(ヤマザキマリ氏原作)のコミック&映画・アニメで日本人にもすっかり馴染みになった古代ローマの公衆浴場「テルマエ」

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そのテルマエと、類似点が多く見られる日本の江戸時代の公衆浴場などについての展示「テルマエ展」(2024.4/6~6/9)が、東京・汐留のパナソニック汐留美術館で開催されていたので観てきました。

日本列島も古代ローマのあったイタリア半島も火山地帯で、もともと温泉が多いのですが、それ以上に水道施設の整備によって公衆浴場が発展していくところは、古代ローマも日本の江戸も良く似ています。逆に言えば、水道施設がなかったり、温泉以外の土地で大量のお湯をつくるための燃料と人手を確保できなければ公衆浴場は維持できないので、ヨーロッパでもローマ帝国崩壊後はテルマエ文化は長くすたれていました。

公衆浴場は文明社会の裏付けがなければ維持できないもので、この面でも興味深いです。

会場は国立博物館などに比べて小規模ですが、その分展示品が間近に見られて、この点でも良かったです。

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 ※パナソニック汐留美術館「テルマエ展」(IM Internet Museum)2024.4/8

参考記事 :

「永遠の都ローマ展」観てきました。(2023.10/1)

「ポンペイ展」に行ってきました。(2022.2/12)

※映画『テルマエ・ロマエ』予告(マイシアターD.D. 公式チャンネル)

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2024年5月 2日 (木)

川崎大師・大開帳奉修に行ってきました。

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昨年(2023・令和5年)は弘法大師・空海ご生誕1250年でしたが、今年(2024・令和6年)は弘法大師が御本尊の、神奈川県川崎市の川崎大師・平間寺の10年に一度の大開帳奉修(2024・令和6年5/1~5/31)の年で、「南無阿弥陀佛」と赤い字でかかれた「赤札」(弘法大師の筆によるといわれる字体を本山の貫首さんが精進潔斎して自ら一枚一枚刷られたとの由)が授与(無料)されるとのことで、参拝してまいりました。また、最寄り駅の京急川崎大師駅では、記念の特別切符が限定1000部発売されるとのことで、こちらも参拝に先立って入手。1500円の切符だけと3000円の御朱印帳つきがあり、せっかくなので御朱印帳付きを購入。お寺の方で御朱印(300円)を押してもらいました(大開帳奉修記念専用の御朱印紙・1500円も別に頒布されています。)。

あいにくの曇り・雨模様で肌寒かったのと、朝早くから訪れたので奉修の間の待ち時間が3時間以上にもなって、待ってるだけでくたくたに。赤札入手のための他の大勢(数百人くらい)の参拝客と忍耐強く並んで待っていましたが、赤札授与が何時からになるのか誰にもわからないので、「これも修行」と考えつつも、かなりいらいら。案内係(警備員)の人が「これからご案内します」と言ったときは、「おぉ~~」とどよめきと拍手が巻き起こるほどでした。

靴を脱いで並んでいる時に配られた袋に入れ(濡れた傘も袋に)、お堂内で合掌して「南無大師遍照金剛」と唱えながらご本尊の前と居並ぶお坊さんたちの横を通って赤札授与会場まで歩き、ようやく貫首さんから手渡しで赤札を頂いて、屋外に出てから「赤札入れ」を露店で別途購入してミッション・コンプリート。境内では多くの飲食やお土産の露店も出ていて、天気が良ければいつもは大賑わいなのですが、今回は雨が強くて開店休業ばかりでした。もっとも、参道の方の門前商店街は通常通り賑やかに営業しているし、大開帳奉修は5月いっぱい行われるので、G.W.の後半以降、天候に恵まれれば境内の露店も大いに賑わうでしょう。会期中はずっと「縁日」ですね。

この他、大本堂の前に供養塔の柱が立ち、御本尊からのお手綱がつながっていて御本尊との縁を結ぶこともでき、「寺宝展」では弘法大師の一生の絵巻や掛け軸などの展示が行われていました。5月5日のこどもの日も近いので、旗竿に鯉のぼりもあげられていました。

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参拝客は老若男女、幅広い層が訪れていましたが、駅で記念きっぷを買う時にたまたま一つ前に少年がいて、保護者は見当たらなかったので、鉄道系の切符が目当てのいわゆる"博士ちゃん”かと思っていましたが、後刻、境内の「献香所」(大香炉)や大本堂の方でも見かけて、3時間待ちの赤札授与の行列の中にも見かけたので、いや若いのに信仰の行事に熱心な子もいるものだと感心しました(鉄道ではなく仏教系博士ちゃんかも)。

いずれにしろ、厄除け・息災のご利益を期待したいものです。

関連記事 :

弘法大師ご誕生1250年。川崎大師にお参りしてきました。(2023.5/5)

川崎大師大開帳に行ってきました。(2014.5/4)

※幸福を呼ぶ“特別なお札”が人気「川崎大師」10年に一度の大開帳奉修(2024年5月1日)(ANNnewsCH)

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2024年5月 1日 (水)

東博・特別展「法然と極楽浄土」に行ってきました。

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東京国立博物館で開催中の特別展「法然と極楽浄土」(2024.4/16~6/9)を観てきました。

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今年(2024年)が浄土宗開宗850年となるのを記念して、浄土宗の開祖・法然とその教えや極楽浄土に関連する展示です。

国宝の「法然上人絵伝」や「阿弥陀二十五菩薩来迎図」をはじめ、重要文化財の「法然上人坐像」「阿弥陀如来立像」、徳川幕府が浄土宗を信仰していた関係で「徳川家康坐像」などなど国宝・重文が数多く展示されて興味が尽きない内容でした(もっとも、家康像は所蔵の京都知恩院で法要中とのことで実物大パネルでしたが)。

また、法然が一時配流されていた讃岐(香川県)にある法然寺(高松市仏生山町)から「さぬきの寝釈迦(仏涅槃群像)」が来臨(?)。この仏様のスポットは撮影が可能です。「法然展」は東京・京都・福岡と巡回するので、寝釈迦様は来年(2025年)12月まで仏生山を留守にされます。

日蓮宗の「南無妙法蓮華経」と並んで日本人のほとんどが知っている念仏「南無阿弥陀仏」や徳川家康のスローガン「厭離穢土欣求浄土」の大元である浄土宗とその開祖・法然、そして極楽浄土に関する展示。日本人の精神構造の重要部分を確認する内容じゃないかと思います。

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東博の特設HPにあるジュニアガイドにはPDFの「極楽すごろく」も。(^^)

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※東京国立博物館 特別展「法然と極楽浄土」(IM Internet Museum)2024.4/22

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