最近気に入った漫画とちょっと前に気に入っていた漫画
特に脈絡はないけれど全く個人的に最近ハマっていて完結した漫画と、ちょっと前にハマっていて、既に完結していたけどいまもときどき番外編が元の連載雑誌に掲載されたりしている漫画とほか+アルファー作品をご紹介。いずれも主に地方で生活する庶民の人の話です(最後のだけちょっと違うけど)。
(1)「この子知りませんか?」(作:てぃーろんたん氏)
ネットの無料連載から格上げされて、内容も絵の方も緻密に描き込まれた有料紙コミック版がでたホラーでヒューマンなサスペンス。ロードストーリー的なところもあって、コマ割りもそのまま映画の絵コンテに使えそうな感じ。主人公はオジサンと少女ですが、「この子」とは誰か、物語の鍵を握る「死神」とは何者か、最後まで謎のままです。また、自分では何も決められないような性格でも、どんなに人生行き詰まっても、なんとかやり直そうという気にもなるお話で、視点を変えれば、戦争や大災害でもないのに「からかい上手の高木さん」の高木&西片コンビや普通のラブコメものにでてくる登場人物たちが過ごすような平和な日常を送るという、ささやかな幸せすら享受できなかった二人の魂の再生の物語でもあると思います(特に「魂」の再生という点がミソ)。探偵物ではありませんが、地方のドロドロした社会で起きた凄惨な事件が解決した後の穏やかな空気感は金田一耕助シリーズに通じるところがあるかも(テレビドラマ・映画の「トリック」だと事件は凄惨というほどではなくて全体的にはコメディだが、結末はあんまり後味良くない。ただ話運びとカメラワークは秀逸だと思う)。
この子知りませんか? 7 完 ニチブンコミックス てぃーろんたろん
*ジャンプルーキー:「この子知りませんか?」ネット上の無料版(一応完結してますが、絵はラフで分量はコミック版の半分くらい。内容も一部微妙に違います)。
(2)「ちひろさん」(作:安田弘之氏)
元風俗嬢で今は弁当屋で働くちひろさんとその周囲の人たちの人間模様。有村架純さん主演で映画にもなったのでご存じの方も多いかと。元の掲載漫画雑誌での連載は終了していますが、今もたまに番外編が載ったりしています。
ちひろさん 9 L C DX 安田弘之
*ピッコマ:「ちひろさん」(ネット掲載分・一部無料)
ちひろさん DVD 有村架純
※映画『ちひろさん』本予告編 (Netflix Japan/2022)
(3)「前科者」(作:香川まさひと氏 画:月島冬二氏)
最近色々と話題になり、今後の担い手不足が深刻に懸念されている”前科者”の更生を支援する若い女性保護司さんの物語。こちらも有村架純さん主演でネット配信ドラマ・映画になりました。原作では主人公と仲間が読書家なのも興味深いところ。また、主人公はアルバイトで新聞配達とコンビニの店員もする苦労人。昨年(2024年)に連載が終了しましたが、その頃と前後して大津市で保護司さんが犠牲になる事件があり、保護司への社会の注目は集まりましたが残念な形になってしまいました。
前科者 17 ビッグコミックス 香川 まさひと
*LINEマンガ:「前科者」(ネット掲載分・一部無料)
映画「前科者」DVD 有村架純
※映画『前科者』本予告(WOWOW official/2022)
(4)「ふしぎの国のバード」(作:佐々大河氏)
こちらは明治時代の日本を調査して回った英国の世界的女性旅行家のイザベラ・バードの日本旅行記のコミック化。資料や写真で見るバードさんとはだいぶイメージが違いますが、彼女の日本紀行の様子がドラマチックに堪能できます。話は終盤に向かっていますが、2025年の初め現在、こちらは連載中。連載が月刊誌なのでコミック版が1年に1巻のペースです。また、2020東京五輪を控えた2018年にはバイリンガル版も出ていました。
ふしぎの国のバード 12巻 ハルタコミックス 佐々 大河
*まんが王国:「ふしぎの国のバード」(ネット上の試し読みあり)
以上です。ほかに、最近アニメ化された「僕の妻は感情がない」や「PLUTO」(AI搭載ロボットが家族になったり、更に進んで強力な破壊力を持った際に起きる社会的問題のお話)もロボットのアイデンティティなど解答の出づらいテーマも絡んできて興味深く読んでます。
また、原作はあまり見てないが、「ダンダダン」や「葬送のフリーレン」「SPY×FAMILY」「怪獣8号」、放送中の「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(沖ツラ)」(沖縄の文化と青春ラブコメが絡んだお話。アニメの方は史上初の沖縄県民放3局でTV放送中とのこと)などなどの話題作もアニメでは楽しんでます。
もちろん、世間で大いに話題になった「ゴールデン・カムイ」とか「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」とかも読んだりするし(特に金カムはよかった。昔の、昭和よりも前に生まれた大人というのは本当にあんな感じで恐ろしかった気がします。何しろ帝国主義と戦争の時代の大人だったので)、昔は「マスター・キートン」とか「AKIRA」、他、浦沢直樹先生や大友克洋先生、高橋留美子先生、松本零士先生、手塚治虫先生などなど(モンキー・パンチ先生の「ルパン三世」や、さいとう・たかお先生の「ゴルゴ13」は原作よりアニメ視聴の方がメインだったかも。宮崎駿先生の「風の谷のナウシカ」はアニメより原作の方が内容壮大)、昭和から続く大御所漫画家などの作品もよく読みましたが(今も読むが)、有名作品は誰でも知っているのでまた別の機会ということで、ちょっとマイナー系(失礼!)を挙げました。
前述のとおり、単に最近自分が印象に強く残った内容の作品群というだけですが、いずれもオススメ作品でもあります。コミック選びのご参考まで。
*以下にも参加しています。
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