「フォース」の使い方、日米SFの違い。ロボットとは逆。
「フォース」は直訳すれば「力」ですが、アメリカ映画の「スター・ウォーズ」シリーズでは、銀河共和国を守るジェダイの騎士たちが操る超常の力(すべての生命をつなぐ力)。平たく言えば超能力。これは、人々を守るために使うのが原則で、一般人に敵対するのはダーク・サイドに堕ちて力を乱用する者だけでした。
また、他のアメリカのヒーローものでも、「スーパーマン」とか「アベンジャーズ」とか「X-MEN」とか、超常の力を持つ者は、大概は「正義を守って世界を救う」側にいるのが原則です(もっとも、最近はヒーローもいろいろ悩み事が多いようで、スーパーマンはじめ正義の味方の皆さんも、やさぐれたりする作品が増えてきましたが。なお、「バットマン」は富豪ではあるが、中身は普通の人間で、活動前から心に傷を抱えています)。
逆に日本では「機動戦士ガンダム」シリーズの「ニュー・タイプ」とか(特に2025年春アニメの「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のジオンのおニューな人たち)、懐かしの「イナズマン」の「悪魔の帝国・新人類」とか、超能力を持つ者は「進化した新人類」を自称し、「仮面ライダー」とか「サイボーグ009」の改造人間や怪人を擁する秘密組織など、とにかくスーパーパワーを持つ集団は、一般の現生人類=旧人類を滅ぼそうとする側にいることが多いです。
個人のスーパーパワーとはちょっとちがうが、「新世紀エヴァンゲリオン」(ちなみに”エヴァンゲリオン”とはギリシャ語で「福音」の意味だそうです。”シト”ももちろんキリスト教の使徒から)でも「人類補完計画」によって、なんだか全人類が一体にされてしまい、個々人が消されてしまう感じで、一般人から見ると滅ぼされたのとかわりません(「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」においては、製作がガンダムの「サンライズ」と、エヴァの「スタジオカラー」が組んでいたので、両方合わさったような雰囲気でした)。
私のようなバリバリの古い人類には恐ろしい話です。もっとも、私については舌も丸められるし耳も動かせるという、できない人に比べて旧タイプ?の人間だと学校で言われたような記憶があるが、してみると、「いろいろできる」方が「古い」のであって、文明生活に慣れて「できないことが増える」方が新人類のはずなのです。旧人類を滅ぼすのはやはり良くないですね。(^^;)
※米津玄師「Plazma」×『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』 Kenshi Yonezu - Plazma × Mobile Suit Gundam GQuuuuuuX(2025.6/25)
これがロボットの場合は、アメリカSFだと人類を滅ぼしに来るが、日本SFだと原則お友達で、全然逆になります。
なかなか興味深い現象です。
関連記事 : アンドロイドT800とT8000。(2025.6/22)
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