戦後80年・昭和100年 平和を考えるスタンプラリー
今年(令和7・2025年)は先の第二次世界大戦が終了して80年、昭和で換算すると100年の節目の年になります。
昭和といえば日本では戦争と高度経済成長という激動の時代で、その後は日本は幸いにも平和が続いていますが、残念ながら世界では未だ戦火があちこちで続いています。また、近年は日本周辺の安保環境が緊張の度合いを増す一方、国内ではこれに対応するというよりは、昭和の戦争の記憶が薄れて大戦の歴史を単に軽く考えているような言説も散見されます。
そういうわけで、東京にある昭和の戦争の記憶を留めるための政府施設3館(いずれも入場無料)が、毎年夏休みの季節に共同でスタンプラリー(2025年7月19日~9月7日)をしています。千代田区の九段近くの「昭和館」「しょうけい館」、および西新宿の「平和祈念展示資料館(帰還者たちの記憶ミュージアム)」がそれで、それぞれ、昭和の戦時下の国民の暮らし、傷痍軍人の労苦、シベリアなどでの海外抑留者や外地からの引き揚げ者の労苦を紹介しています(「昭和館」については企画展や図書室等は無料ですが、常設展は有料です)。
九段周辺は武道館や靖国神社もあり、靖国神社に参拝して付属博物館の「遊就館」で零戦や出征兵士のメモリアルを見学したあとは、これら3館にも立ち寄ることをおすすめします。各館では通常展示の他にそれぞれの企画展もやっており、スタンプラリーで3館全部回ると(スタンプの台紙は各館受付でもらえます)、記念のグッズをスタンプ台紙と交換できます。
特に、あまり良く知られていませんが傷痍軍人(戦傷病の後遺症を負って帰還した兵士)の労苦を紹介する「しょうけい館」は見ておくべきだと思います。もし不幸にして実際に日本が戦争に巻き込まれた場合、あるいは国連などに協力して海外展開した自衛官が戦闘に巻き込まれた場合は、戦死者よりも戦傷病者の方が何倍も発生するのです。生還はできたものの、身体だけでなく精神に傷を負ってPTSDに悩む者も多数発生します。留意すべき点です。また、戦地で左腕を失った漫画家・水木しげる先生の関連展示も多いので、この点からも興味深い施設です。
ちなみに、西新宿の「平和祈念展示資料館」はすぐ近くに都庁があり、展望台が無料で利用できますので、そこからの眺めもおすすめです(いつも観光客で混んでますが)。
*以下にも参加しています。
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