カテゴリー「映画・テレビ」の108件の記事

2022年8月 1日 (月)

終戦当時の労苦を偲ぶ夏

今年(2022年)は2月にロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻するという衝撃的な事件があり、現在も戦争が継続中です。第二次大戦関係の書籍はコンスタントに発行され続けていますが、今年は期せずして旧ソ連・ロシア・ウクライナ関連の本や映画がいろいろ話題になりました。

戦争での夫婦生き別れの話の映画「ひまわり」とか、小説「同志少女よ、敵を撃て」(2022年本屋大賞受賞)、ドキュメント(コミックもあり)「戦争は女の顔をしていない」ノンフィクション&コミック「ラーゲリ 収容所からきた遺書コミック「国境のエミーリャ」などなどです。

*<ブルボン小林 月刊マンガホニャララ>(39)戦争がもたらす不条理な抑圧=「ラーゲリ 収容所からきた遺書」と「国境のエミーリャ」の紹介(東京新聞・本・東京ブックカフェ 2022.7/18)

  

 

このうち、ラーゲリ 収容所からきた遺書は、第2次大戦の終戦後、大陸でソ連軍に降伏した日本軍部隊がシベリアに連行され、ラーゲリ(捕虜の強制収容所)で強制労働させられた人々の物語で、テレビドラマや映画にもなりましたが、このシベリアに連行された捕虜の方々、および民間の大陸からの引揚者の労苦を偲ぶ施設として、東京・新宿に「平和祈念展示資料館」があり、また、東京・九段近くには昭和時代全般の庶民の生活を振り返る施設「昭和館」、傷痍軍人の労苦を偲ぶ「しょうけい館」など、戦争と平和を考える政府設置の施設があります。

毎年、夏休みの時期にはこの3館が共同でスタンプラリー(2022.7/16〜9/4)をしており、九段には靖国神社もありますから、コロナ感染症や熱中症には気をつけつつ、関連施設を巡って、改めて戦争に巻き込まれた人々の労苦を偲ぶことが、今年は例年にもまして重要かなと考える今日このごろです。

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平和祈念展示資料館

昭和館

しょうけい館

※追記:3館回ってきました。3館のスタンプ3つを集めると、今年は、昭和の大イラストレーター・小松崎茂さんのイラスト入クリアファイルやノート、グラフィックデザイナー・編集者・花森安治さんのイラスト入りミニクリアファイル、ボールペンなどのオリジナルグッズがもらえます。大人のほか、自由研究をしているらしい小学生も来ていました。夏休み期間中の企画展示もそれぞれ興味深いものでした。なお、昭和館としょうけい館は写真NGですが、平和祈念展示資料館は、シベリア抑留の強制収容所での兵士の生活や大陸からの引き上げ者の生活の様子などの再現ジオラマなどの展示資料がありますが、いずれも撮影OKです。

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2022年6月 2日 (木)

「シン・ウルトラマン」観てきました。

毎月1日は映画サービスデー。というわけで、昨日(2022年6月1日)夕方から「シン・ウルトラマン」観てきました。

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※「シン・ウルトラマン」パンフレット表紙(税込み990円)

お話は・・・

セクハラに怒った長澤まさみが巨大化して社会に復讐! 

じゃなくて、列強諸国に翻弄される非力な幕末日本! 

でもなくて、「われは裁定者なり」と宣言する「光の星」巨神兵(ナウシカ?)、そして、人類を滅ぼす天空に浮かぶ(◯シア軍?)の頭文字のシト!(エヴァ?)

いやいや、迫り来る全てがスーパーマン並みのパワーと科学力を持つ(だって宇宙船すら使用しないで恒星間航行を気軽にやってる)数多くの高等外星人種族に翻弄される原始的で非力な地球人。しかし、外星人から見ると最終生物兵器「人類」

というわけで、米軍に借りた兵器の請求書は「防災庁」のモンスター対策チームでなくて「防衛省にまわしといて」\(^o^)/。 

そして、「そんなに人間が好きになったのか“リピア”」。 

なお、ウルトラマンにカラータイマーありません。そして、自衛隊も(最初)怪獣(禍威獣)を何匹か倒します!

また、ザラブ星人はITに強く、メフィラス星人はことわざに詳しいです。

面白かったです。昭和の初代「ウルトラマン」シリーズや「ウルトラQ」を知る人も知らない人も楽しめます。

※映画『シン・ウルトラマン』TVCM②【大ヒット上映中】(ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.2022.5/17)

参考記事 : 東京・城南”地元映画”…「シン・ゴジラ」観てきました。(2016.7/29)

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ちょっとプロットが、キアヌ・リーブスの「地球が静止する日」とか、人類の立場が逆だけど「アバター」っぽかったかな。 こちらもこの冬、新作(「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」)があるそうです、劇場で予告編が流れてました。

ちなみに、昭和の初代ウルトラマンのTVシリーズの最終回にでてきたゼットンは、ウルトラマンを倒した唯一の怪獣にして、科特隊(科学特捜隊)に仕留められた唯一の怪獣でもある。どいうこと?

…で、まあ宇宙戦艦ヤマトやスター・ウォーズなどでも思ったが、いろんな派手にエネルギーを使う兵器でいろいろ大破壊をやるんだが、人工ブラック・ホールを発生させてしまえば大概は「最終的な結果」になってしまうと思うんだが。それじゃお話が組み立てられないかな。

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2022年1月 2日 (日)

お台場・MEGA WEB&ガンダムほかを見てきました。

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昨年(2021年)の年末、東京はお台場に所用があって行ってまいりましたが、同地に所在するトヨタのショールームで、22年間にわたって自動車の情報を発信してきたMEGA WEBが、同日の12月31日をもって営業を終了するとのことで、最後の日に見に行ってきました。もちろん、ダイバーシティ東京前の大地に立っている実物大ユニコーン・ガンダムも見学。

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*ダイバーシティ東京前の実物大ユニコーンガンダム

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*MEGA WEB

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また、フジテレビの新春ドラマで第2次大戦末期に旧日本海軍に編入されて数奇な運命をたどったイタリア海軍の潜水艦・カッペリーニ号の乗員たちをめぐる物語潜水艦カッペリーニ号の冒険(1月3日放送)に関する展示がダイバーシティ東京であったので見てきました。実話が元だそうで、興味深いです。

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※予告編第2弾(フジテレビ公式)

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*こちらはフジテレビ本社ビル

Ftv

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2021年8月 2日 (月)

映画「竜とそばかすの姫」観てきました。

昨日は映画サービスデーだったのでキネカ大森で、「竜とそばかすの姫」観てきました。

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※↑ パンフレットの表紙。

ちょっとディズニーっぽい仮想世界の「美女と野獣」。高知の田舎の女子高生が、ネットに歌姫としてデビュー(現実世界では引っ込み思案で人前でなど歌えないが、仮想世界「U」の中でアバターが歌手になる)し、ネット内の試練にさらされつつも、周囲の仲間やご近所さんに助けられながら成長する物語。

細田守監督の「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」はじめ、今までの作品のテイストも随所に見られます(「美女と野獣」に対するオマージュもかなり見られます)。また、声優陣についても歌手の中村佳穂さんが主役のすずを演じ、同時に素晴らしい歌声を披露しているほか、周囲の登場人物もベテラン俳優・歌手が揃い、豪華な顔ぶれです。

土佐の女子高生(はちきん)の行動力が、銭ボケマウントオヤジの偽の正義に鉄槌を下し、世間の片隅に隠れた家庭問題を解決します。「なめたらイカンぜよ!!」と叫んで一件落着、というのは嘘ですが(これは「鬼龍院花子の生涯」)。

…というわけで、登場人物中、大人の男性だけは頼りないのとか、ろくでなしばかりしかでてきませんでしたが。^_^; 方言は全然出てこないので、あんまり地方色は感じず、SNSの怖さや、過疎化、DVなど日本全国・世界にも共通する問題がいろいろ出てきます。

高知が舞台で竜が出てくるのに、坂本龍馬や四万十川が全然出てこないのは珍しかった感じ(かわりに、高知県内を流れる仁淀川鏡川が重要な場所として登場)。それと、土佐の女の子にあんな内気な子がいるのかしらん?とも思った同じ四国の讃岐人の私でした(偏見かな)。お遍路さんも出てきませんが、沈下橋やカツオのたたきはでてきました。(^o^)

もちろん、お約束の女の子が泣くシーンと、もくもく大きな入道雲はしっかり出てきます。それと、足が一本欠けた飼い犬のワンコくんが出てくるのですが、ちょっと位置づけが謎。

※舞台は大体この周辺。ポイントはJR四国土讃線の伊野駅。

※ローソンが本作を製作したスタジオ地図とコラボした企画商品(バナナアイスラテ)を展開しているが、JR伊野駅のすぐ近くに作中の映像にも映り込んでいるローソン伊野駅前店があります。

ストーリーの面においては、今までの細田作品では両親(片親でも)の愛情を目一杯受けている子どもたちが登場することがほとんどでしたが、本作ではそうではない子どもたちが登場する点には留意が必要でしょう。というより、実はここがポイントだと思います。

本作登場の子どもの中には、同じ現代の同じ日本でも、愛情あふれる家族が登場した細田監督の前作「未来のミライ」に出てくる子どもたちとは全然違う環境で生きている子どもたちがいるということです。

主人公・すずの両親にしても、母親は早くに亡くなっているし、父親も影が非常に薄い。女子高生・すずは親族より友人や周囲の人々の力を借りて運命を切り開いていきます。全くの想像ですが、もしかしたら新海誠監督の「天気の子」の設定に影響を受けたのかもしれません。もっとも、「美女と野獣」の美女さんも父親の身代わりで野獣のお城に入ったというお話ですが。

『竜とそばかすの姫』解説|細田守作品が賛否両論になる理由が改めてわかった(シネマズプラス 2021.7/21 ヒナタカ氏)
『天気の子』の深すぎる「10」の盲点(シネマズプラス 2021.1/3 ヒナタカ氏)

いずれにしろ、中村佳穂さん(主人公・すず=Belle)の歌声と美しい映像を映画館の大画面と専用音響設備で楽しむだけでも価値のある映画です。

※映画『竜とそばかすの姫』劇中歌/Belle【心のそばに】MV

※millennium parade - U

作中には仮想世界の他、現実世界では高知県越知町の美しい風景や高知市の繁華街JR四国の駅や車両、夜行バス(KOTOバス?)、その他都会の住宅地なども登場します。また、ミュージカルではありませんが、歌姫の物語だけあって、劇中歌・曲は非常に効果的に使われていて感動を誘います。観て損のないエンターテインメントです。なお、作中のみんなのアイドル・ルカが所属するブラスバンド部は、「オレンジデビルズ」として国内外で有名な京都橘高校の吹奏楽部がモデルとのことです。

『竜とそばかすの姫』ブラバンは京都橘高校吹奏楽部がモデル!(シネマトゥデイ 2021.7/30)

ちょっと話が急展開なところもあり(最後の方1/3くらいの部分の脚本を、時間が10~20分くらい伸びたとしても、もう少し練って欲しかったかな)、ネット画像による住所特定とか、命がけで行動する婦女子を傍観するだけの大人たちとか、少し首を傾げる部分もありますが、まじめに考えさせられる課題もあって、そのうえで面白かったです。ただ、竜さんのオリジンの叫びが大人の心にはグサグサと刺さりますが。社会の救いの手が届かない”コタロー”(「コタローは一人暮らし」)がここにも…。

*『竜とそばかすの姫』高知県スペシャルサイト

※『竜とそばかすの姫』予告2

※『竜とそばかすの姫』予告1

***ちなみに(?)私の一番のお気に入りのシーンは、本筋とはほとんど関係のない、すずが友人のヒロの部屋で頭を抱えて大慌てしているとこ ↓ (下のシーン。予告編2からのキャプチャ)。 あ、性格悪いのがバレてしまったかな。^_^; もっとも、他のシーンは結構深刻で気が滅入る話が多いんで、こういうギャグっぽい場面があると、見ている方はほっこりします。***

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※こちらはディズニーの「美女と野獣」(「Beauty and the Beast」)。「竜とそばかすの姫」の英語作品名は主人公のアバター(As)名「Belle」ですが、「美女と野獣」は元の話のフランス語では「La Belle et la Bête」で、Belleはフランス語で美女という意味だそうです。なお、Bell(最後のeなし)だと英語で鈴。

※こちらは”地元”のフランス制作の「美女と野獣」。

なお、夏真っ盛りですが、川や海、山など自然の近くや中で遊ぶときは、安全に十分に配慮しましょう。特に子供連れの場合は。天気は急変することがあります。安全管理と防災準備は念入りに。自然をなめたらイカンぜよ! です。

*子供の水辺サポートセンター

*安全管理マネージメント | ビビビ五感全開 高知体験学習ガイド

関連記事 : 
・映画 ”おおかみこどもの雨と雪” レビュー(2012.8/4)
映画「天気の子」観てきました。(2019.8/12)

↓ 全然関係ありませんが、こちらは昔、広島県呉市の方に住んでいたすずさんの話。

※すずさんのありがとう。「この世界の片隅に」PV

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重要なネタバレになるから詳しく書けないんだが、「美女と野獣」のうち、すず=Belleが、歌によって自分を解放していくのが美女の方のテーマの核心だとすると、竜のオリジンの叫びの方が野獣のテーマの核心だと思う。そして最後はハグで心を通じる。ハゲの話ではない…(^o^;)

…作中のアバターはAs(アズ)と呼ばれているが、asって、映画のテロップで役名紹介でよく使われているアレ。「俳優名 as 役名」という具合。昔々、景気が良かった頃「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(1979)ってな本があったけど、日本では、ご立派な肩書の人ほど、as を is だと勘違いしているオジサンが当時も今も多いような気がします。困りますねえ。これでは景気回復も社会の改善も難しいかな。映画とは関係ない話ですが。

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2021年4月 1日 (木)

映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」観てきました!

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出だしはパリから始まるけど、全体的には純和風な感じのする不思議なエヴァ。ちょっと懐かしの昭和の日本映画みたいなとこがあります。

面白かったです。グロい旧劇と違って希望の持てるきれいなエヴァ。伏線もすべて回収。

そして、「エヴァンゲリオン・サーガ」ついに完結。碇家の夜明け!

やはり永遠のテーマなんですかねえ。

何を言ってるのかって? それはご自身の目で!

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 公式HP

※劇場版追告動画 ↓

 ご参考→*スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 

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ちょっと、「マトリックス」シリーズや「さらば宇宙戦艦ヤマト」とか「モノノ怪」などが混じってるかな。ん〜、もしかして死海文書よりも、オイディプスがテーマなのか? シンジは結果的に成長したが、ゲンドウくんの方はやっぱりヒトの子だったか…。ゲンドウくんが孤独の悩みを語っているのに、シンジくんは銃口向けられて「家族の仇で同時に人類の恩人で…」って、14歳の少年の肩に背負わせるには重すぎでしょ。

…ま、旧劇とちがってレイやアスカよりマリが大活躍。おいしいとこを持っていってしまった。それと男子にうれしいシーンがやや多めです。(^^ゞ で、自分的には、黒幕の大ボスとしては、ゲンドウくんより、金カム(ゴールデン・カムイ)の鶴見中尉の方が推しかな…。もっとも、両方とも直接関わりたいとは思わないが。そして、ゲンドウくんは最後に「なぜだ?なぜ私が塩に・・・」と叫ぶ、というのはウソです。これは「不思議の海のナディア」のガーゴイルのセリフ。(^_^;) 

なお、シン・エヴァは尺が長いので、観劇の前におトイレを済ませておきましょう。

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2020年2月13日 (木)

感染症対策には正しい情報公開を。

2011年のアメリカ映画「コンテイジョン(感染)」。東日本大震災のあった年なので、日本ではあまり話題にならなかったように思いますが、今見ると、スタッフもキャストも豪華だし、まるで、今年の中国発の新型コロナウイルス肺炎の流行を予測していたような映画(もちろん感染症はいつの時代にも繰り返し発生しますが)。

※映画「コンテイジョン」予告編

もっとも、今現在(2020年2月)、アメリカではインフルエンザが大流行していて死者が1万2千人を超える事態になっていますが、この映画で描かれるようなパニックは起きていません。また、日本では新型肺炎対策でマスク着用・手洗い励行でインフルエンザはむしろ例年よりも流行が少ないようです。

*米でインフルエンザ猛威 死者数1万人超え(日経新聞 2020.2/6)

しかし、肝心の中国の国内では、どうなっていることやら。非常に心配です。また、日本政府の対応もどうも後手後手です。

はっきりしているのは、政府機関などが、秘密主義・無責任主義では、いくら強権を振り回してもだめだということ。「感染者認定」されたら最後何をされるかわからない、家族とも引き離されるだけで、その後のフォローもケアもなさそうだ、一方で、自ら病院に行っても満足に対応してもらえない、となったら、国民は政府や衛生当局を信用しないし、不安からくるデマばかりが拡散して、社会不安は増すばかり。全然感染封じ込めに貢献しないということになります。

感染拡大を防ぐために感染者を隔離するのはやむを得ないことだが、隔離された本人も当然、治療や家族へのケアなど適切な扱いを受ける権利があるわけで、このことが確実に実行されるという当局への信頼がなければ、国民は当局の指示にも従わないし、それをわがままだと言っても実効性はないということ。非常事態になるとすぐに人権なんか関係ないと極論を言いたがる人がいますが、人権を人命、正義を公正という言葉で説明したら、こういう極論を言う人はまずいないんじゃないかと思います。

一番重要なのは、できるかぎり正確な情報で、責任ある当局が速やかに行動し、国民に情報公開・発信すること。これにつきます。

実際、わが国の感染症対策の法律でも、厚労大臣や知事が、情報を(個人情報に配慮が必要なのは当然ですが)「積極的に公表」することになってます。

* 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成28・2016年4月施行)

責任逃れしか考えない役人が「一部の人のために全体が犠牲になることは許せない」なんて、その「一部の人」は、感染患者や、早期にパンデミック警告をしたのに「秩序を乱した」と拘束される医者や報道関係者ではなくて、職務の義務を果たしていないお役人様のあなた自身でしょ?と、いうことです。

「非常時は中央集権の強権主義でGo!」で、うまくいくことなんかありません。役人にも様々な階層・部署があるわけで、現場が詰腹切らされるのが嫌で情報を上にあげなかったり、あげても受けた方で握りつぶしたり、メンツにこだわった無茶な判断をしたり、そもそも正確な情報は深刻な状況の地域ほど集まらない(壊滅した地域は情報発信できない)し、トップの資質自体に問題がある場合も多くて、トンチンカンな指示ばかりが中央から届き、現場がさらに混乱するだけです。

一般的には、集権体制のほうが、分権体制よりも、当局がスピーディーに行動できると思われていますが、現実は逆であって、分権体制なら、非常事態でも現場である程度の対応がすぐにとれますが、集権体制では、下部組織がいちいち上部組織にお伺いを立てるし、悪い情報は上げないし、当局が一度間違った発表をしても、それは「中央の公式発表」だから、なかなか取り消せないので、その間にどんどん時間がたって事態は悪化するばかり。これが今、お隣の国で起きていることです。まあ、パソコン通信VSインターネットみたいなものですね。

中央集権で何もかも中央の計画通りに物事が進むなら、いまでもソ連は健在だろうし、SARSや今回の新型肺炎のように、なぜか中国でばかりパンデミック発生ということになってないだろうと思います。強権国家は、いつも「戦い」のことばかり宣伝している割には、組織が硬直化し、平時のルーチンワークに慣れきっているので、現実の有事・非常時=予定外・計画外・想定外にはいつも対応できない。古今東西どこでも同じです。

とにかく、今年は東京オリンピック・パラリンピックが夏に控えてもいるし、犠牲者が最少で早期収束を願いたいものです。

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2020年2月 1日 (土)

映画「彼らは生きていた」観てきました。

映画彼らは生きていた(THEY SHALL NOT GROW OLD )観てきました。イギリスの帝国戦争博物館で保存されていた第一次大戦時のモノクロ・音声なしの戦場記録フィルムを、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン氏が監督を務め、デジタル化・カラー化して体験者のインタビューなどでまとめあげた、最前線の現実を今に再現するドキュメンタリーです。

 *第1次世界大戦の記録映像を復元、ドキュメンタリー「彼らは生きていた」公開(映画ナタリー 2019.12/12)

※ピーター・ジャクソン監督『彼らは生きていた』予告編

戦争中はどこの国でも兵士の死体が映り込んだ映像は(士気にかかわるので)検閲でめったに公開されないし、戦後は多少テレビでも戦場の映像が流れるようになりましたが、それもアナログ・モノクロだったから視聴者側も「昔の・他所のこと」のように見ていたように思います(最近はハイビジョン放送になったので、ほとんどはぼかしが入ります)。しかし、こうして戦場の実像がカラーで鮮明に蘇ると衝撃的です。「兵士」といっても大半が10代だし、本当に参りました。

まだ近代戦の恐ろしさを知らず、かなりの部分が庶民層でもあって、食事などが保障された軍隊に、愛国心と冒険心に燃えて志願した、この若者たちが送り込まれたのが、戦争という軍隊の殺戮事業。当然ながら、軍隊は武装した巨大組織たる国家のお役所の一つです。装備品の支給も「お役所仕事」で滞りがち。また、一旦「作戦」という事業が開始されたら、簡単には止まらない(戦争でなくても公共事業など公共物建設一つとっても、一旦官公庁で決定したら、めったに撤回されません)。演習のように「状況終わり」というわけには簡単にはいかない。

劣悪な環境下での塹壕生活が延々と続いたあげく、機関銃などの近代兵器が待ち構える陣地に生身の兵隊の突撃が何回も繰り返されることとなります。近代戦としては、第一次大戦の10年前の日露戦争でも、20年後の第二次大戦でも同様の事態が繰り返されました。結果的に、参戦国の国民性が真面目で、軍隊が組織としてしっかりしているほど、犠牲者がふえるということに。

そして、戦争が終わって復員した大量の兵士に待つ、社会の無関心と失業という現実。社会から見捨てられたという失望感。戦勝国のイギリスですらこの状況。ましてドイツ側では? この映画では直接言及されていませんでしたが、こういう大量の失業復員兵問題が次の大戦の要因のひとつになったであろうことは、容易に推察されます。

国民全部が直接・間接に参加する近代以降の戦争では、戦争を抑止・停止するには、雇用などの経済状況を安定させ、行政をお役所任せではなく、国民が常に政治のリーダーシップを動かさないと、どうしようもないのだろうと思います。

なお、同じ第一次大戦の伝令兵の苦難を描いた「1917 命をかけた伝令」も今月(2020.2/24〜)日本公開されます。ご参考まで。

※「1917 命をかけた伝令」予告編 

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2019年12月23日 (月)

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」観てきました!

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※東京・丸の内地区で開催されていたスター・ウォーズ関連イベント(2019.11/7~12/25)のディスプレイ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けを観てまいりました !!

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※限定版パンフレット(税込1,320円)

スター・ウォーズ・サーガの集大成。シリーズのメイン・キャラも再登場。戦いの舞台は、宇宙空間より「重力戦線」(^_^;) の方が多かったですが、かえって、第一作(Ep.4)が目指していたスペース・オペラ本来の活劇中心でテンポよい展開でした。ハリソン・フォード氏も出てたし、一言で言って「インディ・ジョーンズのスター・ウォーズ版」。面白かったです!

※「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇

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東京駅一番街キャラクター・ストリートいちばんプラザに設置された期間限定(2019.12/13~26)スター・ウォーズPOP UP STORE(関連グッズ売り場)のディズプレイ。

関連記事 : クリスマス・ナイトは…“ディズニーの”「スター・ウォーズ」を観ました。(2017.12/25)

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過去のスター・ウォーズ作品の「伏線回収」が随所にあって、こちらの面でも集大成的作品です。

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2019年12月22日 (日)

「この世界の(さらにいくつもの) 片隅に」観てきました。

2016年に公開された「この世界の片隅に」の“完全版”「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」観てきました。

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2016年版に比べ、主人公のすずさんの大変に人間臭い面と、遊郭のリンさんのエピソードが大幅に追加され、時間も3時間近く(168分)。

大人の内容の映画です。時代背景(戦前・戦時中の日本社会の身売りや戦災、原爆被害のことなど)を詳しく知ると、余計に大人の話。規制はないけど、PG-12くらいの内容です。

なお、全編を通して広島弁(一部九州弁)。瀬戸内沿岸地方以外の人は微妙な言い回しのニュアンスでわかりづらいとこがあるかも。

*「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が“全く別の新しい映画”になった理由 花澤香菜の声の催涙効果を見よ(ねとらぼ 2019.12/21)

ちなみに、キネカ大森では記念品のクリアフォルダをもらえました(2019.12/22現在。裏面は呉市のPR)。

 ※映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』予告編

※のん、3年ぶり“すず”演じる “白木リン”岩井七世とのアフレコ風景が公開 「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」インタビュー&新予告編も

関連記事 : 映画のアニメ・特撮モノの当たり年だった2016年。(2016.12/27)

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・・・要するにですね、ちょっとエロチックで三角関係の話があるので、家族やカップルで見ると気まずいかもしれません。(^^;) 周作さんも罪作りな男です。

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2019年9月14日 (土)

映画「JOKER(ジョーカー)」、なんかやばそう。

今年(2019年)10月4日に日米同時公開される映画「JOKER(ジョーカー)」。要するに「バットマン」の敵役ですが、その誕生秘話。

原作のアメコミとは離れたオリジナルストーリーとのことで、予告編を見る限りでは、普通の人間がだんだんと追い込まれて狂気の犯罪者に変わっていくお話のようです。今年のベネチア映画祭では最高の金獅子賞をとりました。

「ジョーカー」最高賞のベネチア映画祭 人の孤独迫る(ニッケイ・スタイル 2019.9/10)

※映画「ジョーカー」予告

バットマン・シリーズは、映画の「ダークナイト」あたりから、話が暗すぎ・グロすぎてあんまり何回も見る気がしないのですが、今度の「JOKER」はちょっと社会派的な感じで興味がわきました(「バットマン・リターンズ」のペンギン・マンもけっこう哀れだったが)。

というのも、今ヒット中の日本のアニメ「天気の子」を見て面白かったのですが、この登場人物たちも、生活が困難な状態におかれた人たちで、一歩間違えば、あのかわいい少年少女たちも、恐るべき犯罪者に変貌してしまうんじゃないかと思った次第。同じ新海誠監督の「君の名は。」では、恋する若者が再会した階段道路。これが「JOKER」の予告編では、JOKERが不気味に一人で踊ってる。この違いはなんとも・・・。

「天気の子」の、気象は操れるが人間社会のルールからはつまはじきにされた陽菜ちゃんが、どこにも救いがなく反社会的な大人になってしまったら、ジョーカーどころじゃないかも。「JOKER」のジョーカーこと大道芸人のアーサーの設定年齢はアラフォーだろうと思いますが、「天気の子」の帆高くんとか陽菜さんは、高校卒業時点ですでに面倒な前歴がついてしまっている。就職がうまくいかなければアラフォーになるころには、アーサーの二の舞になりそうで心配ですね。

※映画「ジョーカー」本予告【HD】2019年10月4日(金)公開
 

※『言の葉の庭』などの新海誠監督作!映画『君の名は。』予告編

※映画『天気の子』後報

苦労したから犯罪に走ってもいいという理由にはもちろんならないし、まずは犯人逮捕と被害者救済が先だろうというのは当然の意見(法制度というのは、法秩序維持と国家権力から個人の人権を守ることが主眼なので、つい最近までは、被害者救済は長らく法制度の隙間に置き去りだったのです)ですが、社会的に、堅気の市民を犯罪者に追いやらないような対策をとるのも、防犯上重要かなと、まだ本編見てないけど思った次第です。

まあ、早い話、ジョーカー役のホアキン・フェニックスさんの演技が素晴らしくて、予告編も良く出来てるということですが。また、「タクシー・ドライバー」「キング・オブ・コメディ」のロバート・デ・ニーロさん(私は「ミッドナイト・ラン」が特に好き)がキャスティングされているのも重要な意味があるようです。

 参考記事 : 映画「天気の子」観てきました。(2019.8/12)

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