カテゴリー「映画・テレビ」の103件の記事

2020年2月13日 (木)

感染症対策には正しい情報公開を。

2011年のアメリカ映画「コンテイジョン(感染)」。東日本大震災のあった年なので、日本ではあまり話題にならなかったように思いますが、今見ると、スタッフもキャストも豪華だし、まるで、今年の中国発の新型コロナウイルス肺炎の流行を予測していたような映画(もちろん感染症はいつの時代にも繰り返し発生しますが)。

※映画「コンテイジョン」予告編

もっとも、今現在(2020年2月)、アメリカではインフルエンザが大流行していて死者が1万2千人を超える事態になっていますが、この映画で描かれるようなパニックは起きていません。また、日本では新型肺炎対策でマスク着用・手洗い励行でインフルエンザはむしろ例年よりも流行が少ないようです。

*米でインフルエンザ猛威 死者数1万人超え(日経新聞 2020.2/6)

しかし、肝心の中国の国内では、どうなっていることやら。非常に心配です。また、日本政府の対応もどうも後手後手です。

はっきりしているのは、政府機関などが、秘密主義・無責任主義では、いくら強権を振り回してもだめだということ。「感染者認定」されたら最後何をされるかわからない、家族とも引き離されるだけで、その後のフォローもケアもなさそうだ、一方で、自ら病院に行っても満足に対応してもらえない、となったら、国民は政府や衛生当局を信用しないし、不安からくるデマばかりが拡散して、社会不安は増すばかり。全然感染封じ込めに貢献しないということになります。

感染拡大を防ぐために感染者を隔離するのはやむを得ないことだが、隔離された本人も当然、治療や家族へのケアなど適切な扱いを受ける権利があるわけで、このことが確実に実行されるという当局への信頼がなければ、国民は当局の指示にも従わないし、それをわがままだと言っても実効性はないということ。非常事態になるとすぐに人権なんか関係ないと極論を言いたがる人がいますが、人権を人命、正義を公正という言葉で説明したら、こういう極論を言う人はまずいないんじゃないかと思います。

一番重要なのは、できるかぎり正確な情報で、責任ある当局が速やかに行動し、国民に情報公開・発信すること。これにつきます。

実際、わが国の感染症対策の法律でも、厚労大臣や知事が、情報を(個人情報に配慮が必要なのは当然ですが)「積極的に公表」することになってます。

* 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成28・2016年4月施行)

責任逃れしか考えない役人が「一部の人のために全体が犠牲になることは許せない」なんて、その「一部の人」は、感染患者や、早期にパンデミック警告をしたのに「秩序を乱した」と拘束される医者や報道関係者ではなくて、職務の義務を果たしていないお役人様のあなた自身でしょ?と、いうことです。

「非常時は中央集権の強権主義でGo!」で、うまくいくことなんかありません。役人にも様々な階層・部署があるわけで、現場が詰腹切らされるのが嫌で情報を上にあげなかったり、あげても受けた方で握りつぶしたり、メンツにこだわった無茶な判断をしたり、そもそも正確な情報は深刻な状況の地域ほど集まらない(壊滅した地域は情報発信できない)し、トップの資質自体に問題がある場合も多くて、トンチンカンな指示ばかりが中央から届き、現場がさらに混乱するだけです。

一般的には、集権体制のほうが、分権体制よりも、当局がスピーディーに行動できると思われていますが、現実は逆であって、分権体制なら、非常事態でも現場である程度の対応がすぐにとれますが、集権体制では、下部組織がいちいち上部組織にお伺いを立てるし、悪い情報は上げないし、当局が一度間違った発表をしても、それは「中央の公式発表」だから、なかなか取り消せないので、その間にどんどん時間がたって事態は悪化するばかり。これが今、お隣の国で起きていることです。まあ、パソコン通信VSインターネットみたいなものですね。

中央集権で何もかも中央の計画通りに物事が進むなら、いまでもソ連は健在だろうし、SARSや今回の新型肺炎のように、なぜか中国でばかりパンデミック発生ということになってないだろうと思います。強権国家は、いつも「戦い」のことばかり宣伝している割には、組織が硬直化し、平時のルーチンワークに慣れきっているので、現実の有事・非常時=予定外・計画外・想定外にはいつも対応できない。古今東西どこでも同じです。

とにかく、今年は東京オリンピック・パラリンピックが夏に控えてもいるし、犠牲者が最少で早期収束を願いたいものです。

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2020年2月 1日 (土)

映画「彼らは生きていた」観てきました。

映画彼らは生きていた(THEY SHALL NOT GROW OLD )観てきました。イギリスの帝国戦争博物館で保存されていた第一次大戦時のモノクロ・音声なしの戦場記録フィルムを、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン氏が監督を務め、デジタル化・カラー化して体験者のインタビューなどでまとめあげた、最前線の現実を今に再現するドキュメンタリーです。

 *第1次世界大戦の記録映像を復元、ドキュメンタリー「彼らは生きていた」公開(映画ナタリー 2019.12/12)

※ピーター・ジャクソン監督『彼らは生きていた』予告編

戦争中はどこの国でも兵士の死体が映り込んだ映像は(士気にかかわるので)検閲でめったに公開されないし、戦後は多少テレビでも戦場の映像が流れるようになりましたが、それもアナログ・モノクロだったから視聴者側も「昔の・他所のこと」のように見ていたように思います(最近はハイビジョン放送になったので、ほとんどはぼかしが入ります)。しかし、こうして戦場の実像がカラーで鮮明に蘇ると衝撃的です。「兵士」といっても大半が10代だし、本当に参りました。

まだ近代戦の恐ろしさを知らず、かなりの部分が庶民層でもあって、食事などが保障された軍隊に、愛国心と冒険心に燃えて志願した、この若者たちが送り込まれたのが、戦争という軍隊の殺戮事業。当然ながら、軍隊は武装した巨大組織たる国家のお役所の一つです。装備品の支給も「お役所仕事」で滞りがち。また、一旦「作戦」という事業が開始されたら、簡単には止まらない(戦争でなくても公共事業など公共物建設一つとっても、一旦官公庁で決定したら、めったに撤回されません)。演習のように「状況終わり」というわけには簡単にはいかない。

劣悪な環境下での塹壕生活が延々と続いたあげく、機関銃などの近代兵器が待ち構える陣地に生身の兵隊の突撃が何回も繰り返されることとなります。近代戦としては、第一次大戦の10年前の日露戦争でも、20年後の第二次大戦でも同様の事態が繰り返されました。結果的に、参戦国の国民性が真面目で、軍隊が組織としてしっかりしているほど、犠牲者がふえるということに。

そして、戦争が終わって復員した大量の兵士に待つ、社会の無関心と失業という現実。社会から見捨てられたという失望感。戦勝国のイギリスですらこの状況。ましてドイツ側では? この映画では直接言及されていませんでしたが、こういう大量の失業復員兵問題が次の大戦の要因のひとつになったであろうことは、容易に推察されます。

国民全部が直接・間接に参加する近代以降の戦争では、戦争を抑止・停止するには、雇用などの経済状況を安定させ、行政をお役所任せではなく、国民が常に政治のリーダーシップを動かさないと、どうしようもないのだろうと思います。

なお、同じ第一次大戦の伝令兵の苦難を描いた「1917 命をかけた伝令」も今月(2020.2/24〜)日本公開されます。ご参考まで。

※「1917 命をかけた伝令」予告編 

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2019年12月23日 (月)

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」観てきました!

Marunouchi
※東京・丸の内地区で開催されていたスター・ウォーズ関連イベント(2019.11/7~12/25)のディスプレイ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けを観てまいりました !!

Star-wars-ep9
※限定版パンフレット(税込1,320円)

スター・ウォーズ・サーガの集大成。シリーズのメイン・キャラも再登場。戦いの舞台は、宇宙空間より「重力戦線」(^_^;) の方が多かったですが、かえって、第一作(Ep.4)が目指していたスペース・オペラ本来の活劇中心でテンポよい展開でした。ハリソン・フォード氏も出てたし、一言で言って「インディ・ジョーンズのスター・ウォーズ版」。面白かったです!

※「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇

Yaesuchika
東京駅一番街キャラクター・ストリートいちばんプラザに設置された期間限定(2019.12/13~26)スター・ウォーズPOP UP STORE(関連グッズ売り場)のディズプレイ。

関連記事 : クリスマス・ナイトは…“ディズニーの”「スター・ウォーズ」を観ました。(2017.12/25)

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過去のスター・ウォーズ作品の「伏線回収」が随所にあって、こちらの面でも集大成的作品です。

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2019年12月22日 (日)

「この世界の(さらにいくつもの) 片隅に」観てきました。

2016年に公開された「この世界の片隅に」の“完全版”「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」観てきました。

Konosekaino-saraniikutsumono-katasumini

2016年版に比べ、主人公のすずさんの大変に人間臭い面と、遊郭のリンさんのエピソードが大幅に追加され、時間も3時間近く(168分)。

大人の内容の映画です。時代背景(戦前・戦時中の日本社会の身売りや戦災、原爆被害のことなど)を詳しく知ると、余計に大人の話。規制はないけど、PG-12くらいの内容です。

なお、全編を通して広島弁(一部九州弁)。瀬戸内沿岸地方以外の人は微妙な言い回しのニュアンスでわかりづらいとこがあるかも。

*「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が“全く別の新しい映画”になった理由 花澤香菜の声の催涙効果を見よ(ねとらぼ 2019.12/21)

ちなみに、キネカ大森では記念品のクリアフォルダをもらえました(2019.12/22現在。裏面は呉市のPR)。

 ※映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』予告編

※のん、3年ぶり“すず”演じる “白木リン”岩井七世とのアフレコ風景が公開 「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」インタビュー&新予告編も

関連記事 : 映画のアニメ・特撮モノの当たり年だった2016年。(2016.12/27)

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・・・要するにですね、ちょっとエロチックで三角関係の話があるので、家族やカップルで見ると気まずいかもしれません。(^^;) 周作さんも罪作りな男です。

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2019年9月14日 (土)

映画「JOKER(ジョーカー)」、なんかやばそう。

今年(2019年)10月4日に日米同時公開される映画「JOKER(ジョーカー)」。要するに「バットマン」の敵役ですが、その誕生秘話。

原作のアメコミとは離れたオリジナルストーリーとのことで、予告編を見る限りでは、普通の人間がだんだんと追い込まれて狂気の犯罪者に変わっていくお話のようです。今年のベネチア映画祭では最高の金獅子賞をとりました。

「ジョーカー」最高賞のベネチア映画祭 人の孤独迫る(ニッケイ・スタイル 2019.9/10)

※映画「ジョーカー」予告

バットマン・シリーズは、映画の「ダークナイト」あたりから、話が暗すぎ・グロすぎてあんまり何回も見る気がしないのですが、今度の「JOKER」はちょっと社会派的な感じで興味がわきました(「バットマン・リターンズ」のペンギン・マンもけっこう哀れだったが)。

というのも、今ヒット中の日本のアニメ「天気の子」を見て面白かったのですが、この登場人物たちも、生活が困難な状態におかれた人たちで、一歩間違えば、あのかわいい少年少女たちも、恐るべき犯罪者に変貌してしまうんじゃないかと思った次第。同じ新海誠監督の「君の名は。」では、恋する若者が再会した階段道路。これが「JOKER」の予告編では、JOKERが不気味に一人で踊ってる。この違いはなんとも・・・。

「天気の子」の、気象は操れるが人間社会のルールからはつまはじきにされた陽菜ちゃんが、どこにも救いがなく反社会的な大人になってしまったら、ジョーカーどころじゃないかも。「JOKER」のジョーカーこと大道芸人のアーサーの設定年齢はアラフォーだろうと思いますが、「天気の子」の帆高くんとか陽菜さんは、高校卒業時点ですでに面倒な前歴がついてしまっている。就職がうまくいかなければアラフォーになるころには、アーサーの二の舞になりそうで心配ですね。

※映画「ジョーカー」本予告【HD】2019年10月4日(金)公開
 

※『言の葉の庭』などの新海誠監督作!映画『君の名は。』予告編

※映画『天気の子』後報

苦労したから犯罪に走ってもいいという理由にはもちろんならないし、まずは犯人逮捕と被害者救済が先だろうというのは当然の意見(法制度というのは、法秩序維持と国家権力から個人の人権を守ることが主眼なので、つい最近までは、被害者救済は長らく法制度の隙間に置き去りだったのです)ですが、社会的に、堅気の市民を犯罪者に追いやらないような対策をとるのも、防犯上重要かなと、まだ本編見てないけど思った次第です。

まあ、早い話、ジョーカー役のホアキン・フェニックスさんの演技が素晴らしくて、予告編も良く出来てるということですが。また、「タクシー・ドライバー」「キング・オブ・コメディ」のロバート・デ・ニーロさん(私は「ミッドナイト・ラン」が特に好き)がキャスティングされているのも重要な意味があるようです。

 参考記事 : 映画「天気の子」観てきました。(2019.8/12)

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2019年8月12日 (月)

映画「天気の子」観てきました。

映画天気の子観てきました。

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向こう見ずな少年と、生活が困難な状況下に置かれた天気を操る能力を持つ少女の淡い恋物語&ちょっと活劇。舞台は東京。面白かった。映像はもちろん新海誠監督得意の美しさ。町並みの表現は極めてリアルで、また、特に雨や水の表現は秀逸。天気&天空&水神様(龍)が絡むお話なので、ちょっと「天空の城ラピュタ」のパズーとシータや「千と千尋の神隠し」のハクと千尋的なシーンも。あ、「崖の上のポニョ」の「お水様」もけっこう大量にいた。新海監督は、コンテなどをまず音楽の担当者に見せてから作品を作っていくそうで、音楽と画面の連動性もすごかった。

なお、予告編上映のときに、キネカ大森で撮影したショートムービー「もぎりさん」もみられました。

…しかしまあ、理由が何であれ人柱なんかたてられないですよね。いわざらこざら。この話とは逆に雨不足に悩まされてきた讃岐地方(うどん県)にはため池の堤づくりがうまくいかないので、人柱を立てたという話があるので、どうもね。

人柱と言えば最近のアニメでは「ひそねとまそたん」もそんな話出てきた。人柱じゃないがコミック原作の「それでも町は廻っている」の最終回でも主人公の歩鳥が似たような究極の選択を迫られてた。悩ましい話です。…というか、ここ10年くらい美少女に戦闘させてお色気よりもグロシーンが出てくるアニメが多いような気がする。戦闘美少女の話は昔からあるが、なんか妙な流行って感じ。

それと、子どもだけで生活を何とかしようなんて、ちょっと「火垂るの墓」のようなシチュエーション。現代の話なので悲劇的な結果にはならなかったが。周囲の大人たちは一部を除いて悪意のある人はいないのだが、それでも当人たちには「障害」と映る。役所が「児童を保護」しようとするが、本人たちは逆に困ってしまう。この辺は「おおかみこどもの雨と雪」的な状況(アメと言う名の猫も登場)。世間はなかなか一筋縄ではいかないのだった。

主人公の帆高少年、”天気の子”の陽菜、その弟の凪のほか、周囲の大人もそれぞれ訳ありだったりして味がありました。家出の帆高少年を雇う編集プロダクション社長の須賀と就活で苦労中のアシスタントの夏美(ケロロ軍曹の夏美とは関係ない…と思う。^_^;)に、刑事の高井・安井コンビ、「晴れ女」のお祈りを依頼する人々などなど。「大丈夫ですか?あなた泣いてますよ」は、大人のオッサンだけのシーンのセリフ。

その他、本作では、やっぱり気象・交通関係の機関が協力していたのと、「ムー」やマックなど実在の雑誌や企業が多数登場(宣伝タイアップも多かった)。新海監督の前作「君の名は。」との関連シーンもあって、おそらくはトリビアだらけだと思う。

*天気の子×tenki.jp特集ページ

*月刊「ムー」2019年9月号・天気の子関連特集掲載号紹介はこちら

『天気の子』は、児童福祉の視点で見ると、さらにリアルで面白い!(ハーバービジネスオンライン 2019.8/18)

※映画『天気の子』スペシャル予報

それから…まあ”凪先輩”。

すごいガキ…いや美少年やなあ。(・o・) 末オソロシイですわ。

参考記事 : 気象庁・気象科学館へ行ってきました。(2017.7/19)

※新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド
新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド

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2019年6月10日 (月)

香川舞台の映画「いただきガール」観てきました。

「うどん県」として名を馳せる香川県。しかし、「うどんだけじゃない!」のです。

Omote Ura

※【特報】いただきガール

というわけで(?)、基本的に平地である香川・高松市の港周辺で、自転車付きリヤカーで魚の行商を行う「いただきさん」を題材にした、香川が舞台の映画「いただきガール」かまだともゆき監督作品・50分・2018)の東京上映会、その初日に行ってきました(2019年6月10日)。もっとも、映画の冒頭では主人公の女性・星南(せいな)が東京でうどんを食べますが。

6月10から14日は渋谷Loft9(東急Bunkamuraの近く)で、最終日15日は渋谷HUMAXシネマにて上映です。

渋谷Loft9の1F・Cafe9の予定(東急Bunkamura近く。上映はCafe9のスクリーン。 6/10~14) 
渋谷HUMAXシネマの予定(6/15) 

(ご参考)「いただきさん」についての新聞記事 → *ほっとニュースphoto「いただきさん」が行く ~讃岐のまちで~(NIKKEI STYLE 2010.12/5)

※作中で登場するお姫様の銅像(糸より姫像)がこちら→・高松訪ね歩記(「高松ムービー(動画)チャンネル」・平成31年3月1日)

同映画は、かがわ文化芸術祭2018「映画製作補助事業」製作作品、及び、さぬき映画祭第2回シナリオコンクール大賞受賞作品で、受賞シナリオを、かまだ監督が実写映画用に自らアレンジして作品として仕上げ、香川の上映会では500人席が埋まる満員御礼だったとの由。

主な舞台は高松市の港近く(の主に浜ノ町)と高松市中央卸売市場周辺。いただきさん(魚の行商)のおばあちゃん(サキ)と、東京からもどった孫娘(星南)、周囲の人々(幼馴染の男子やいただきさん仲間、魚市場の人々)が故郷で暮らす様子が、ある過去の秘密を軸にして情感ある映像で淡々と描かれます。

上映後は、監督のかまだ氏と香川ゆかりのゲスト監督とのトークショーがあり、初日の本日は銀行員にして香川を代表する監督の香西志帆氏(「猫と電車」「恋とオンチの方程式」など。海外で賞をとった高松市の「盆栽たいそう」PVビデオでも有名)が登場。

ロケの苦労話や東京と香川での映画製作環境の違い、お二人の実家同士の意外な接点などの話で盛り上がりました(本作中に香西監督も”一部”だけ出演しています)。また、出演者については、地元劇団員の方々の他、メインキャスト(向井花さん、岡田健太郎さん、ほか)はオーディションで決定。本作以外でもかなり活躍されているようです。

かまだ監督は、1作目の映画が5分の短編、2作目が50分中編の本作なので、次回作は長編を準備中とのこと。香西監督にも新たなオファーがあるようで、若手監督のお二人、今後が楽しみです。

※左がかまだ監督、右が香西監督
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※上映前のかまだ監督の挨拶
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※上映後のトークショー
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※渋谷Loft9と1FのCafe9
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ちなみに、来年(2020年)、明治以来の大改正となった民法の債権編が施行されますが、本作で関連のある親族編もこまごまとよく改正されるので、関心のある方は調べると面白いかも。

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2019年6月 2日 (日)

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』見てきました!

『GODZILLA ゴジラ』(2014)『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)に続く、モンスター・バースシリーズの第3作目(次作は『Godzilla vs. Kong』。設定世界が連動してます)。日米ゴジラの作品群の中では傑作の部類に入ると思います。

Godzilla-in-kineca_omori
※キネカ大森のゴジラのディスプレイ。ゴジラは今年誕生65周年との由。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式HP

 ※映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』予告

どうもメリハリがなかった前作の「GODZILLA」と違って、間延びしたところがなく、怪獣同士のバトルも迫力あり。ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ&その他変な怪獣が、アメリカのプロレス並みに戦いをしっかり見せてくれます。

怪獣たちの出現を、世界中のドラゴンや龍などの古代神話と絡めて説明しているのですが、まあまあ納得(髑髏島のキングコングと同じです)。故に、キングギドラが羽を広げて威嚇ポーズを取るところは、まさに西洋の悪魔的ドラゴンの雰囲気。

世界中に怪獣が現れて人類が逃げ回るところや、リモコン兵器が使えず主要キャラが犠牲的精神を発揮するは点は、「インデペンデンス・デイ」(1996)、「宇宙戦争」(2005)、「2012」(2009)、「ワールド・ウォーZ」(2013)、「アルマゲドン」(1998)などなどの雰囲気が感じられますが、そこは置いといて。

お話の筋の方もそれなりに良くできていて、群像劇なので大活躍する主人公というのがいないのと、怪獣を探査する秘密組織モナークがちょっと「アベンジャーズ」シリーズS.H.I.E.L.D. みたいだけど、善悪の間を行き来して苦悩する科学者やその家族、渡辺謙(芹沢博士)さんの渋い演技(「さらば、友よ」のシーンが印象的)、わかりやすい悪役さんもいて、なかなか見応えありました。エンド・クレジットのロールが長いけど、最後まで見ましょうね。「この首、買わせてもらう」by 大佐。(^^)

(実際のところ、この(元)大佐役のチャールズ・ダンスさんは、アジア系の渡辺謙さんとチャン・ツイイー(アイリーン博士)さんを除けば、出演者の中では、ざっくりいって一番の大物俳優。渋い悪役系の役で、かなりの人が見たことあるはず。作品のトリを務めるにふさわしいと思います。)

なお、政府機関の対応がメインだった日本での話題作「シン・ゴジラ」(2016)に比べると、本作では科学者たちの活躍に焦点が当てられています。

参考記事 : 東京・城南”地元映画”…「シン・ゴジラ」観てきました。(2016.7/29)

***ちょっとネタバレ:「人間から地球の環境を守るために怪獣たちを利用し、結果として種としての人類を救う」という極端な(イカれた)科学者が登場しますが、こちらは王蟲がでてくる「風の谷のナウシカ」(1984)やコロニー落としの「機動戦士ガンダム」(TVが1979〜)、世界中に致死性ウィルスがばらまかれそうになった「インフェルノ」(2016)などなどに出ててきた“頭の良すぎる人たち(マッド・サイエンティスト&独裁者)”に通じる考え方。また,某国軍元大佐がリーダーの環境テロリストグループは、現実のグ◯ーンピー◯や、「ダイ・ハード」シリーズ(1988〜)に出ててくる武装集団や「007」シリーズのスペクター、「サンダーバード」シリーズのザ・フッドみたいで、ストーリーにアクション映画調のアクセントを付けています。***

ちなみに、怪獣を音波でコントロールする装置がシャチの一種の「オルカ」という名前ですが、昔「オルカ」(1977)という映画(地方では「カプリコン1」と併映だった)があって、こちらもなんとなく懐かしかったです。

※Orca: The Killer Whale - Trailer

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2019年6月 1日 (土)

自衛隊の映画協力今昔…

え?「めぞん一刻」”八神いぶき”がいまごろスピンオフ映画になったって?
…あ、先日(2019.5/24)公開の映画「空母いぶきか。(原作はもちろん、かわぐちかいじ氏のコミック「空母いぶき」

・・・特に意味はありません。ダジャレです。m(_ _)m

※「空母いぶき」予告編(キノフィルムズ)

それにしても、「国籍不明の武装勢力が来た」という設定の陸自版映画に「宣戦布告」(2002。原作は麻生幾氏の小説)というのがあるのですが、こちらは防衛庁(当時)の協力が全く得られなくて撮影に非常に苦労したとのこと。

戦後長らくは、「ゴジラ」「ガメラ」のような怪獣相手のファンタジーであれば自衛隊の協力を得られたが、「人間相手」の戦闘ではなまなましくて、かえって協力は得られなかったようです。

ところが、「空母いぶき」と同じく某国の方々が暗躍する「亡国のイージス」(2005。原作は福井晴敏氏の小説。よく考えると海自のイージス護衛艦が反乱に近いことを起こすというすごい内容)や「ミッドナイト・イーグル」(2007。原作は高嶋哲夫氏の小説)あたりからは防衛省(2007年に庁から昇格)・自衛隊が全面協力。

「戦国自衛隊」(1979)と「戦国自衛隊1549」(2005)でも、同じく全面拒否と全面協力の違いが(1979年版では61式戦車もプラモデルを参考にして図面を引き、動く実物大レプリカを作ったが、2005年版では実物の90式戦車が大活躍)。石破さんが防衛庁長官・大臣をやったころからずいぶん方針が変わったようです。

いまはアニメの「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」のシリーズでも、”ひそねとまそたん”(という空自各務原基地を舞台にしたアニメ)でもなんでも(「シン・ゴジラ」など「ゴジラ」シリーズはもちろん、その他たくさんの作品で)、大変協力的な模様です。女子高生の八神いぶきが活躍していた「めぞん一刻」の時代(1980年代)と違って、少子化で隊員募集も大変ですし。

Hisone-to-masotan

Shingodzilla

参考記事 :
高松が”ゴルゴ13”の舞台に!(201.4/26)
原作→NHKで映像化→映画化の作品まとめ(2011.5/1)

宣戦布告 [DVD] 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) 加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫) 
亡国のイージス [DVD] 亡国のイージス ミッドナイトイーグル スタンダード・エディション [DVD]
戦国自衛隊 デジタル・リマスター版 [DVD] 戦国自衛隊1549 標準装備版 (初回限定生産) [DVD] 戦国自衛隊 (角川文庫) 

ちなみに、80年代当時の男の若者は、「近代医療が普及している現代、戦争もないので、男が死なない。男は余っている」と散々言われていました。これでいまごろ、未婚化だの少子化だの言われましてもね。独身だと税金の控除もほとんどないしねえ。ほ~~んと。

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2018年8月 1日 (水)

昭和館で「この世界の片隅に」展

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東京・九段にある昭和の前半時代の暮らしを振り返る施設「昭和館」で、2016年にアニメ映画化され、現在は30分の場面追加版が製作中(2018年12月公開予定)で、また別にテレビのドラマシリーズが放映中の、こうの史代さん原作のまんが「この世界の片隅に」をテーマにした企画展が開かれていたので観てきました(2018年7月21日〜9月9日・企画展は無料・月曜休館)。

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マンガの各場面と、戦中、終戦直後の日本の庶民の暮らしが連動して展示されていて、なかなか見応えがありました。

※映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』特報(2018.7/25)

この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)

この世界の片隅に (特装限定版) [Blu-ray]

また、例年夏休み期間中に行われている、関連施設3館(昭和館・しょうけい館・平和祈念展示資料館)のスタンプラリー(7/14〜9/2)も開催中で、3館回ると、水木しげるさんのイラスト入りクリアフォルダーなど記念のオリジナルグッズがもらえます(先着1000名)。

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*昭和館 (九段下の旧・九段会館の隣。靖国神社から坂を下ったところ)
戦中・戦後の国民生活上の労苦 昭和館

*しょうけい館(九段下、昭和館の近く。今上天皇陛下がご訪問されたこともあります)
戦傷病者等が体験した労苦 しょうけい館

*先日、秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さまも、ご訪問されたそうです。→ 悠仁さまが戦傷病者の史料館へ ご両親と展示をご覧(ANNニュース2018/07/30)

*平和祈念展示資料館(これは西新宿)
平和祈念展示資料館

関連記事 :
・昭和の暮らしを知るスタンプラリー(2017.8/1)
・「昭和館」で防空壕体験。(2017.6/14)

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